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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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【最終号特集】未来を創る、企業の挑戦

社会の変化の中で、新しい価値をどう生むか。大日本印刷がコンテンツとXRで挑む新規事業開発

正解がわからないからこそ、挑み続ける

──新たな事業を生むために挑戦できる仕組みはあるのでしょうか?

 若手からベテランまで、やりたいと思った人が手を挙げ、プロジェクトマネージャーとして取り組めるという体制と文化があります。

 私の部署では、毎週1回、担当常務に答申できる会議があるので、そこで「こんなチャレンジをしたい」という意見や、なぜ・どう実現するのかといった詳細を述べます。仮説とそれに対する打ち手の必然性が吟味された上で、ゴーサインが出たら実際にプロジェクトが動き始めるという流れです。

 新規事業は正解がわかりません。仮説や裏付けがしっかりあれば、ノーと言われることはありません。たとえプロジェクトが失敗しても、仮説がしっかりしていれば「何が違ったのか」という気づきを得られます。知見の蓄積も1つの成果だと考えています。

 また、新規事業の確立という同じゴールを目指しても、社員によってアプローチは異なるはずです。多様なアイデアと打ち手があり、当社がやる必然性を説明できれば、止める理由はありません。このマインドから新しい事業が生まれてくると思います。

 加えて、チャレンジする人に対して「やってみればいいじゃん」と後押しする会社全体の風土もあります。DNPは約150年前にはベンチャーからスタートして、その成長の過程で様々な事業に挑戦しながらここまで来ました。事業成長における挑戦の重要性を知っているからこそ、失敗を恐れずに新しいことにチャレンジできるのだと思います。

──コンテンツ・XRコミュニケーション事業は、その組織風土を体現している部門ですね。

 そうですね。私たちの事業部門自体が、率先してそれまでと異なるチャレンジを続けることで、全社的にも「DNPでこんなことをやっていいんだ」という空気を醸成できるのではないかと考えています。

 また、業界に対する影響力も大きいと思っています。保守的なイメージを持たれがちな当社ですが、「業界の環境を良くしたい」という真剣な思いを持っています。スタートアップ企業や版元の中には、その思いを知って連携してくれる企業も増えています。これからもチャレンジを続けていきたいですね。

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/07/01 09:30 https://markezine.jp/article/detail/49135

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