5つの事業でゴルフのあらゆる体験を網羅
MarkeZine編集部(以下、MZ):はじめに、自己紹介をお願いします。
松尾:「エンゲージメント本部」と「データ活用推進部」が属するエンゲージメント推進部の両部長を兼務しています。エンゲージメント本部は2025年3月にできた組織で、ロイヤルティプログラムを中心に、既存顧客の育成を担当する部署です。MAやウェブ接客などのコミュニケーションを通じて、お客様のLTVを向上させることがミッションです。
データ活用推進部は、2025年6月に一つの部としてエンゲージメント本部から正式に切り離した組織になります。様々なデータを見ており、今後は事業としてよりインパクトが出る分析を担っていく予定です。

MZ:ポータルサイト「GDO」を軸としたサービスの全体像をご紹介ください。
松尾:当社は今年で25周年を迎えました。ゴルフ場予約、レッスン事業、ゴルフ用品販売、練習場ビジネス、広告・メディア事業という5つの事業の柱を中心に、「プレーする・買う・学ぶ・練習する」体験を360度カバーしているのが特徴です。
ゴルフにまつわる各種サービスをつなげる
MZ:GDOにおけるマーケティング戦略とデータ活用について教えていただけますか。
松尾:ゴルファーのライフスタイル全体をカバーする企業として、ゴルフにまつわるあらゆるシーンでお客様と接点を持つことがマーケティング戦略において非常に重要と考えています。そのため、展開している各サービスをシームレスにつなげ、お客様の行動を循環させていく仕組みを重視しています。
たとえば初めてゴルフをする人は、まず「ゴルフスコアアプリ」を入れてスタートするのがセオリーです。その後はゴルフ用品を購入し、練習のための予約を入れ、ラウンドに出かける。そこで上手くいかなかったプレーを振り返りながら記事コンテンツを読んで学ぶ。そんな循環を作りあげることが、マーケティングのベースになります。
そして、こうした体験を重ねることでお客様のLTVを向上させることが目指すゴールです。その実現にデータ活用は不可欠ですから、データ基盤により各サービスのユーザーデータをトラッキングし、それらをつなげています。またお客様とのコミュニケーションはもちろん、サイト上での接客施策なども積極的に取り組んでいます。
MZ:社内に点在するサービスのデータをいかにつなげるか、という課題を抱える企業は少なくありません。御社ではその基盤をいつ頃整備されたのでしょうか?
松尾:実は、当社では以前から社内にDWH(データウェアハウス)の基盤を持っていました。そのため、現在でもDWHをハブとして、各サービスのマーケティングデータを集めて活用している状況です。
ゴルフダイジェスト・オンライン登壇!LTV戦略のためのデータ活用が学べるセッションが開催
2025年9月10-11日に東京・丸の内で開催予定の「MarkeZine Day 2025 Autumn」では、『ファンケル×ゴルフダイジェスト・オンラインに学ぶ「ブランド想起」を広げるLTV最大化戦略』を実施予定です!参加は事前登録制で席に限りがありますので、登録はぜひお早めに。