今瀧さんお気に入りのプロンプトとは?
Q4.お気に入りのプロンプトを教えてください
- より高みを目指す:「今の回答を70点だとした時、あと30点は具体的に何が不足していたかの仮説と、120点にするための改善案をください。その際、どこをどう改善したのか、その思考過程も番号で振り分けて共有してください」
- 多角的に見る:「上記について、僕の視点、行動経済学者の視点、○○(職種や人物名、異なる立場)の視点の3視点から、見解を示してください」
- フィードバックのプロ:あなたはみんなに好かれる上司として、次に私が「VFB」(バリュー・フィードバック)と入力したら、バリューに即してメンバーに連絡するような文章でのセリフをください。
Q5.どのように対話型AI使い方を学んでいますか?
AI活用の学びは、身近な有識者がX(旧Twitter)で紹介するプロンプト事例を日々チェックし、実際に友人から「これは使いやすい」とお勧めされたプロンプトをインプットしています。
私は「GPTのプロンプトをうまく書ける=人に説明することがうまい」と捉えているので、プロンプト設計の基礎はマネジメント関連の書籍から学ぶことが多いです。具体的にはや『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)などを参考に、「わかりやすさ」「相手をGOALに沿って動かす構成」を押さえつつプロンプト設計を磨いています。
Q6.最後に、対話型AIと上手に付き合うコツ、アドバイスをお願いします!
まず、AIに指示する際は「ファクトと感情を分けて」明確に伝えることが重要です。ファクト部分(事実や時間軸、数値など)と感情部分(トーン、共感ポイント、エモさなど)を切り分けないと、AIは感情表現を曖昧に扱いがちです。
次に、目的とその過程、さらには課題を設計し、AIに具体的な「ゴール」「前提条件」「希望のアウトプット例」「留意点」を順序立てて指示しましょう。たとえば「この資料は新人向けで10分以内に理解できるように」「結論→理由→事例の順番で構成してほしい」と明示すると、手戻りが減ります。
AIはあくまで「仮説の引き出し」として扱い、人間のレビューを必ず行うことが、成果を高めるコツです。
トップランナーに聞く!対話型AIツール活用術
─ 人間と話すように徐々に目的のアウトプットへ導く、トライバルメディアハウス池田さんの対話型AI活用術
─ 対話型AIの活用で「発想力やオリジナリティ」を失わないように、エスプーマ安藤さんとAIとの付き合い方
─ プロンプトで一定のクオリティになればOKとは限らない。対話型AIに何を任せるか?飯髙悠太さんに聞く
─ プロンプトより「自己開示」 すがけんさんに聞く、AIを“最強ブレーン”にする対話術
─ AIはビジネスの必須ツール。僕と私と 今瀧氏がプロンプトの設計力を磨くためにやっていることとは?(本記事)