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注目マーケティングトピックス2025

PR効果測定の基準「バルセロナ原則」が5年ぶりに改訂、そのポイントとは?広告換算値は「無効」と断言


AI時代における、人間の役割とは?

 AIが瞬時に大量の定量データを処理・可視化できる今だからこそ、数字の裏を理解するための人間の定性的な分析、すなわち「批判的思考」が不可欠だとバルセロナ原則では強調されています。AIはデータ処理の「量」と「速さ」を、人間は「質」と「意味」を追求し、データと直感を統合する考え方が重要でしょう。

 理想的な効果測定を完璧に設計し、業務に落とし込むのは難しいと感じる方も多いでしょう。しかし、AMECは同原則と実務のギャップを埋めるための具体的なツールを提供しています。

 上記の中でも、特に実用的なのが「統合評価フレームワーク(IEF)」です。IEFは、目標設定から分析、評価、データ倫理・ガバナンスまで、PR効果測定のプロセス全体を一貫したストーリーでガイドします。

AMEC'S INTEGRATED EVALUATION FRAMEWORK
出典:AMEC'S INTEGRATED EVALUATION FRAMEWORK
※クリックすると拡大します

スモールスタートで始める効果測定3つのステップ

 当社では、定性・定量の軸×アクション・アウトプット・アウトカムの軸でKPI設定できるよう、以下のように効果測定指標を定めています。

画像を説明するテキストなくても可
※クリックすると拡大します

 これから効果測定に取り組む方は、スモールスタートで着実に進めてみることをお勧めします。以下の3ステップを参考にしてみてください。

ステップ1:「アクション(活動に関する指標)」と「アウトプット(一時的な結果)」の分析

ステップ2:「アウトプット」と「アウトカム(Webアクセス・問い合わせなど)」の分析

ステップ3:「売上貢献やブランド価値向上といったインパクト」への貢献度の分析

 バルセロナ原則4.0は、PRが単なる「情報発信」から「事業貢献」へと進化していることを明確に示しています。この原則を理解し実践することで、データに基づいた戦略的なコミュニケーションが可能になり、組織の成長を加速できるでしょう。

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この記事の著者

宮澤 佳来(ミヤザワ ヨシキ)

ビルコム株式会社 PR Tech局 プロダクトグロース部 部長 兼 プロダクトマネージャー
2016年ビルコム入社。メディアプランナーを経て、PR Analyzerの立上げに参加。モバイルアプリ向けツールのCSMを経験後、2020年ビルコムに復帰。PR AnalyzerのCS組織を立上げ、現在はプロダクトマネージャーとし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/06/30 14:33 https://markezine.jp/article/detail/49354

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