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MarkeZine Day 2025 Autumn

【特集】ストレスフルな社会で高まる“セルフケア”のニーズ、注目のブランドを取材

オーガニック一筋20年。「コスメキッチン」が捉える昨今のセルフケアニーズと、マーケティング戦略

 ナチュラル&オーガニックコスメのセレクトショップとして知られる「Cosme Kitchen(コスメキッチン)」。セルフケアやオーガニック商品が生活者に浸透した今、その先駆者はどのように市場と向き合っているのか。同ブランドを展開するマッシュビューティーラボの清水氏に、コロナ前後での生活者意識の変化や、店舗に重きを置いた独自のマーケティング戦略などを聞いた。

20周年を迎えたナチュラル&オーガニックコスメブランド「コスメキッチン」

MarkeZine編集部(以下、MZ):まずは、「コスメキッチン」のコンセプトや概要を教えてください。

清水:コスメキッチンは、「肌や心に、おいしいものを。」をコンセプトに掲げる、ナチュラル&オーガニックコスメを中心としたセレクトショップです。オーガニック製品が世の中に浸透する以前の2004年からスタートし、2024年には20周年を迎えることができました。

 コスメキッチンの特徴は、独自の基準で商品を厳選していること。また、製品の背景にあるストーリーや生産者の思い、環境への配慮なども重視しているサステナブルな観点でブランドをセレクトしています。お客様は30代後半から40代女性が中心ですが、近年ではキャラクターコラボなどを通じて、20代前半の若年層のお客様にも支持されています。

MZ:展開チャネルや取り扱う商品についてもお教えください。

清水:全国に約70店舗と、ウェブストアを運営しています。商品ジャンルはスキンケアやメイク、ヘアケアはもちろん、フェムケアやオーラルケア、日用雑貨まで幅広く揃えています。

株式会社マッシュビューティーラボ コスメキッチン マーチャンダイザー 清水氏コスメキッチンの店舗スタッフ、営業、バイヤーなどを経て、MD(マーチャンダイザー)に就任。コスメキッチン全体の品揃えの責任者として、バイヤーへの商品依頼やメーカーとの新規商品開発、マーケティング面でのディレクションにも深く関わる。
株式会社マッシュビューティーラボ リテール事業本部 リテールMD部 部長 清水朝子氏
コスメキッチンの店舗スタッフ、営業、バイヤーなどを経て、MD(マーチャンダイザー)に就任。コスメキッチン全体の品揃えの責任者として、バイヤーへの商品依頼やメーカーとの新規商品開発、マーケティング面でのディレクションにも深く関わる。

コロナ禍で変化した、生活者の悩みとニーズ

MZ:昨今、セルフケアのニーズが注目されています。生活者意識の変化をどう捉えていらっしゃいますか。

清水:生活者の悩みやストレスは普遍的にあるものの、コロナ禍を経て大きく意識が変わった感覚がありますね。背景として、リモートワークの普及によって自宅で過ごす時間が増え、オンとオフの切り替えが難しくなっていることが根幹にあると考えます。

 その結果、心身ともに疲れが溜まり、睡眠に課題を抱える方が増えました。コロナ禍から「眠りの大切さ」は再注目されましたね。睡眠グッズは現在もトレンドが続いています。

MZ:他にも、コロナ禍を起点としたトピックはありますか。

清水:マスク習慣が定着したことで「顔のたるみ」を気にする方も増えています。またマスクを外す機会が増え、口臭対策を含むオーラルケアの需要も伸びていますね。

 加えて、私たちが注視しているのは「ギフト需要」です。対面のコミュニケーションが復活するとともに、贈り物としてオーガニック製品の需要が一段と高まりました。

 元々オーガニック製品には「あなたの健康を気遣っています」というメッセージ性があります。この文化はヨーロッパ発祥ですが、日本でも結婚式の引き出物はオーガニックコットンのタオルが定番になるなど、オーガニック製品を人に送るメッセージ性が認識されつつありますね。

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オーガニック製品をとりまく市場変化。男性向け展開なしでも、男性ファンが増加中?

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この記事の著者

安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)

Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/07/28 08:00 https://markezine.jp/article/detail/49388

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