メディア部門日本代表 Droga5 Tokyo 村上&橋本ペア
メディア部門の代表として参戦してきた村上と橋本です。AIとデザインに強みを持つプランナーの村上と、戦略立案およびアクティベーション企画を得意とするストラテジストの橋本。ロジックの積み上げでアイデアを導き出す2人のコンビが「アイデアの型化」とAIを武器に世界の舞台で戦った挑戦と、そこで得た学びをお話しします。

大学・大学院でUXデザインを専攻したのち、新卒1期生としてDroga5 Tokyoにジョイン。 AIをはじめとするテクノロジーを起点とした体験企画を得意とし、ブランド戦略からクリエイティブ開発、広報戦略まで、企業の変革を多角的に支援している
【右】Brand Strategist / Creative Planner 橋本世央
日本とデンマークで国際経営を学んだのち、新卒1期生としてDroga5 Tokyoにジョイン。グローバルな視点を活かし、外資系企業のローカルキャンペーン企画から日系企業のグローバルブランド戦略立案まで広く伴走。戦略からクリエイティブまで一気通貫での提案に強みを持つ
ヤングカンヌ「メディア部門」とは? 2025年国内予選の課題
ヤングカンヌは、30歳以下の若手クリエイターが限られた時間でクライアントの課題を解決するアイデアを競う、世界最大級のクリエイティブコンペです。若手クリエイターの即座の課題解決能力やチームワーク、プレゼンテーションスキルなどが試されます。
その中でメディア部門は、プロダクトやサービスが持つユニークな特徴を「社会課題を解決するための“メディア”」として捉え直すことを目指します。
審査で問われるのはアイデアの斬新さはもちろん、「どう社会に実装するのか」という実現性と、そのプランを支えるロジカルな設計です。国内予選では「難民支援への関心をいかにして高めるか」という抽象的な課題が出され、私たちは単に寄付を呼び掛けるのではなく、アウトドア用品メーカーと組んだ「品質保証タグ」のアイデアを提案しました。厳しい環境で生活する難民が実際に製品を使い、その機能性が証明された製品にのみ、特別なタグを付与。その製品の売上の一部が難民支援へ繋がる仕組みです。

消費者が買い物の延長で、自然に難民支援に参加できる仕組みを創り出す。この「三方良し」で拡張性のあるアプローチが評価され、私たちはヤングカンヌ本戦への切符を手にすることができました。