SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

決算書からザックリ理解!ビジネスモデル全解剖

【ビジネスモデル全解剖】価格.comの儲けの仕組み


 「ユーザー本位の購買支援サービスを創りつづける」を企業理念とし、破竹の勢いで成長を続けるカカクコム社。今回は、日本のインフォメディアリーサービスを展開する代表的企業である同社のサービス…『価格.com』のビジネスモデルを解剖してみたいと思う。【連載バックナンバー】

インフォメディアリー企業として高みへ…

 2008年8月7日、『価格.com』の運営元であるカカクコム社は「平成21年3月期 第1四半期決算短信」を発表した。リリース内容によれば、売上高21億7700万円・営業利益8億2,800万円・経常利益8億3,500万円となっており、対前年1Q(四半期)比率で見ると、売上高147%・営業利益339%・経常利益340%…と、驚異的な数値を誇っている。

カカクコム社売上高推移(決算資料より抜粋)

 

 この驚異的な数値を叩き出す要因には何があるのだろうか? もちろんそれには、同社がグループサービスとして運営している『食べログ.com』『フォートラベル』『yoyaQ.com』『マンションDB』といった数々のウェブサービスが貢献していることは言うまでもない。

 しかしながら、最も言えることは、インフォメディアリーとして価格.comというサービスを中核におき、着実にデータベースという名の資産を活用しているからに他ならない。

 ところで、インフォメディアリー(infomediary)というあまり聞き慣れない言葉が出てきたが、これはマーケティング用語のひとつである。簡単に言ってしまえば、「情報を仲介し、需給のマッチングを図る」ことを指すものであり、それを経済主体とする企業をインフォメディアリー企業と呼ぶのである。

 まさに、価格.comはインフォメディアリーなサービスであり、同社は日本におけるインフォメディアリー企業の覇者へと突き進んでいることは間違いない。それは、上記の成長指標を見れば一目瞭然であろう。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
価格.comの利益の源泉は何なのか?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
決算書からザックリ理解!ビジネスモデル全解剖連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

池永 尚史(イケナガ ヒサシ)

 1979年生まれ。CGMブログ・メディアを展開するベンチャー企業、インターネットサービス系企業を経て独立。2010年3月より株式会社ノイズ代表取締役。 ■ 著書・ 稼ぐアフィリエイターはブログが違う!(技術評論社刊)・  ドロップシッピングスタートブック(技術評論社刊)■ 連...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2010/06/17 12:02 https://markezine.jp/article/detail/4993

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング