エートゥジェイは、2025年10月1日付けでECサイト構築プラットフォーム「メルカート」事業を分社化し、新会社「メルカート」を設立すると発表した。

EC市場の急速な拡大により、ブランドと消費者が直接つながる「買い物」の場として重要性が高まっている。AIをはじめとする技術革新により、ECサイト構築が容易になる一方で、画一的な仕組みではブランドの個性や顧客に「楽しさ」を届けることが困難になっている状況を受け、事業の専門性向上と成長加速を目的として分社化を決定した。
譲渡日は2025年10月1日で、メルカート事業一式を新設のメルカートに譲渡する。既存顧客へのサービス提供は継続される。
メルカートは、これまで培った知見と顧客基盤を活かし、独立した体制のもとで企業の個性を引き出し、消費者にとって魅力的で快適な購買体験の実現を目指す。AIなどの先端技術を積極的に取り入れ、次世代のコマース基盤構築を進める。
同プラットフォームは、ECサイト構築実績を持つ「ecbeing」を基盤とした次世代クラウド型ECサイト構築プラットフォームである。AI技術を駆使した業務効率向上、ノーコードによる直感的な操作性、高いセキュリティ、最新トレンドに対応した機能の自動バージョンアップを実現する。さらに集客からCRMまでECのプロフェッショナルによる最先端のサポートを提供し、顧客のECサイト運営課題を解決してeビジネス成功に導く。
導入企業には、AGCテクノグラス、アサヒ飲料、リンガーフーズ、フジッコ、河合楽器製作所、はとバスエージェンシー、日清オイリオグループ、コクヨなど業種を問わず多くの企業が含まれる。
【関連記事】
・Shirofune、広告運用自動化ツールにECプラットフォームとのデータ連携機能を実装
・LINEとECプラットフォームのユーザー体験を最適化 ACROVEがCRMソリューションをリリース
・ベクトル子会社のDirect Tech、BASEと協業 P2CブランドのECプラットフォームを強化
・化粧品ECプラットフォーム「NOIN」、メーカー向けデータマーケティング支援プランを提供開始
・電通グループ3社、物販系ECプラットフォームの広告費を発表 成長率はネット広告媒体費全体を上回る