お酒を飲んでも楽しく見られる?わかりやすいUIで情報収集が習慣に
MarkeZine:従来のマーケティングリサーチに+αでDockpitを取り入れることで、仮説思考や意思決定のベースラインが上がるのですね。導入企業は、通常のマーケティングリサーチとDockpitをどのように併用していますか?
水野:最初の仮説立案や企画提案のアイデア探索段階で、Dockpitをスピード重視で活用されることが多いです。そこで見つけたアイデアが本当にポテンシャルがあるのか、実際どのくらいユーザー数がいるのかなどを検証するため別途リサーチを行うといった具合に、使い分けている企業様が多いですね。
また、リサーチだけでなく、施策実施後の効果検証でも活用されています。たとえば、デジタルマーケティングにおいては、実施したキャンペーンの成果を“競合サイトの状況と比較して”客観的に検証することができます。
榊:Dockpitのデータを基に社内会議を行っている企業様もいらっしゃいます。客観的なデータを持参することで、質の高いディスカッションが生まれているそうです。ミーティングのアジェンダにDockpitが入るなど「日常的な業務に組み込んでいる」といった話もよく聞きますね。
MarkeZine:このようなツールは導入しても、なかなか根付かないケースが多いと思います。そのような中で、Dockpitは導入企業にとって「ないと困る」存在になっているのですね。
水野:導入しただけで終わってしまい、十分に活用されずにもったいない状況にならないよう、カスタマーサクセスチームと連携して活用促進に取り組んでいます。具体的には、テンプレート化や日常業務への組み込み方法を提案し、導入企業様が継続的に活用できるようサポートしています。
榊:使いやすさにもこだわっています。実は、Dockpitは「お酒を飲んでも楽しく見ることができるツール」をモットーに開発しており、シンプルで感覚的に使えるUIにこだわっています。iPhoneのようにどこを押せば何が起きそうかが直感的にわかるので、類似ツールを使っていた方が初めてDockpitを見ると、そのわかりやすさに驚かれることが多いです。
AI活用は「独自データの有無」が重要。AI時代にこそ真価を発揮するDockpitの展望
MarkeZine:マーケティング業務でもAI活用が浸透していますが、「Dockpit×AI」の活用も可能なのでしょうか?
榊:AIとDockpitは非常に相性が良いと考えています。AIが活用するデータソースは世の中に公開されている二次データが中心となるため、抽象度が高く汎用的な回答になりがちです。さらに、競合他社も同じ情報にアクセス可能であるため、差別化にはつながりません。
一方、Dockpitは一次データに近い実際の行動データを収集しているという点で、情報の優位性が大きく異なります。
水野:Dockpitから得られたデータを基にAIを活用して、ユーザー像やペルソナのイメージを作成することも可能です。データから特徴的な要素が抽出されるため、一段上のアウトプットが生成されるようになります。
榊:AI時代において重要なのは「AIに何を学習させるか」であり、質の高い独自データがコアバリューとなります。従来の汎用的なAI回答では得られない、実用性と独自性を兼ね備えたソリューションを提供することで、リサーチ領域に革命を起こしたいと考えています。
MarkeZine:AI時代にこそ、Dockpitで得られるデータの価値が活きてくるのですね。最後に、今後のDockpitの展望や、目指しているマーケティングサポートの形についてお聞かせください。

榊:我々は、現在のDockpitの形が最適解とは考えていません。Googleの検索ボックスに知りたいことを入力すれば結果が出てくるような、誰もが慣れ親しんでいる形にDockpitを発展させるべく、様々な取り組みを進めているところです。ChatGPTやGeminiのような対話型UIへの進化も検討しています。
そうした中でも、マーケティングリサーチにおける「難しい・難しそう」を取り除きたいという目標は変わりません。重要なのは、マーケターが本当に知りたい情報をクイックかつ正確に届けること。知りたい情報までの距離をより縮められるよう、今後も継続的に取り組んでいきたいと考えています。

