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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

MarkeZine Day 2026 Spring

「感性と主観を信じ、常識の逆を行く」売上・事業利益ともに過去最高を更新する丸亀製麺、5つの成功要因

キードライバーは「利用意向」と「ブランド想起」

 「感性」の領域を重視する一方で、丸亀製麺は長年データサイエンスをマーケティングに取り入れ、業績に影響するあらゆる要素を分解し、最も事業成長に効くキードライバーを研究し続けている。この8年で同社が導き出した、事業成長のキードライバーは「利用意向」と「ブランド想起」の2つ。南雲氏は、「リテールビジネス(外食事業)ではお腹が空いた時に、そのブランドが真っ先に思い浮かぶか(=第一想起に入るか)」が勝負の分かれ目になると話す。

 その第一想起に入るために特に重要となるのが、他社との違い・自社の強みである「POD(Point of Difference)」の徹底した浸透とフリークエンシーの最大化だ。「丸亀製麺は他とここが違う、だから美味しい」という認識を広く消費者へ浸透させることで、ブランドの利用意向(来店意向)が向上することがわかっているという。

 2019年から続く「ここのうどんは、生きている。」というキャッチコピーは、POD施策の象徴だ。すべての店で粉からうどんをつくり、日々腕を磨く「麺職人」を全店に配置していることや、丸亀製麺のうどんの美味しさを一貫して発信し続けている。

 「“丸亀製麺のうどんは美味しい”というイメージを高めるために、一貫したメッセージを発信し続けてきました。部下から『南雲さん、しつこいですね』と言われることも多くあるのですが(笑)、こうして消費者の頭の中にブランドイメージが蓄積されていくのだと思っています」

丸亀製麺のキーサクセスファクター(2)

事業成長のキードライバーは「利用意向」と「ブランド想起」である。これらを上げるには、PODの認知向上とフリークエンシーが重要である

同質化=レッドオーシャンを回避する「感性と主観」の力

 核心に触れたのは、AI時代における意思決定のあり方だ。南雲氏は、「客観的なデータや論理性を重視しすぎていないか」と改めて問いかける。

 「同じデータを見て、同じようなロジックを組めば、みんな同じ答えに行き着きます。その先にあるのは、同質化というレッドオーシャンです。我々もデータは当然見ますが、最後に選択するのは自分の感性であり、主観であるべきだと考えています。ここで他社との差が生まれてくるのではないでしょうか」(南雲氏)

 南雲氏が意識して磨いているのは、「気づく感性」「見極める感性」「創る感性」の3つだ。たとえば、うどんから生まれた新商品『丸亀うどーなつ』や、無料薬味にしび辛ラー油とわかめを追加した施策は、当初は社内で反対もあったという。しかし、現場での観察を通じた「これはいける」という確信を優先した結果、大幅な客数増を実現した。

 「丸亀製麺では年間数百アイデアをテストしています。その中から『これは!』というものに“気づく力”と“見極める感性”、そして自分の主観を信じ、多少の反対があっても推し進めていく力――数字を出さなければいけないマーケターには、こうした力が必要だと思います」(南雲氏)

 感性とデータを行ったり来たりして、企画やコンセプトの精度を高め、最終的には主観で意思決定をする。先に触れたキーサクセス(1)「独自の価値創造」にも深く関わってくるポイントだ。

丸亀製麺のキーサクセスファクター(3)

データや客観では同質化に陥る。「感性」と「主観」こそが他との差を生む

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「衝動」は理性を超える。顧客の「無性に食べたい…!」をつくる

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2026/03/24 08:30 https://markezine.jp/article/detail/50539

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