明るさを変化させるオートブラケット機能
明るさは、写真の印象を大きく左右します。撮影の際、少しずつ明るさに変化をつけておくと、掲載する画像を選択する際、もっとも適切な明るさの写真を選ぶことができます。この撮影方法で使いたいのが、オートブラケットという機能です。オートブラケットを使えば、毎回露出補正をしなくとも、3分の1ずつ明るさを変えて、撮影できます。
デジタル画像の場合、撮影後でも、明るさは簡単に修正できるのですが、撮影時にできるだけ適正露出にしたほうがいいでしょう。明るさの調節は、写真の表現手段でもあるので、撮影テクニックの1つとして、身につけておいて損はないものです。
被写体ごとに似合う明るさを見つける
露出補正を、表現手段として使う方法を紹介しましょう。たとえば、紅葉の赤い色を少し強めに出したいときは、露出補正を暗く、マイナス側に設定します。赤い色は濃くなることで強みを増すので、紅葉を撮影する際のいい表現方法の1つだと思います。反対に、イチョウのように黄色の被写体は、暗く設定すると少し濁ったような印象を受けてしまいます。この場合は、明るく、プラス側に設定するといいでしょう。
テーマや作風など、撮影シーンごと、被写体に合った明るさがあるはずです。適正な明るさを目指して、露出補正を使いこなせるよう、経験を積んでいきましょう。