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マーケティングの未来を探求!MarkeZine Day 2008レポート

【MarkeZine Dayレポート】
「メルマガの件名は雑誌の特集タイトルを参考に」メルマガで効果を出す工夫


歌広場は空メールアドレスを店舗ごとに用意

 また、モバイルメールの活用例としては、カラオケボックスの「歌広場」の事例が紹介された。全顧客向けにメールを配信する一方で、空メールアドレスを店舗ごとに用意して各店でメール配信ができるように設定。

 魅力あるインセンティブを用意し、登録促進の仕組みをユーザーに広く告知したことで、多くのユーザーを獲得することができた。しかし、この事例の成功は終電間際や台風といったタイミングに合わせた内容のメールを店舗自身で配信したことにあるという。メールを送る店と送らない店とで歴然と売り上げに差が生じており、今後は社内ノウハウの共有が課題と考えられる。

開いてもらえるメールマガジンのコツ

 なお、椎葉氏によると「開いてもらえるメールマガジン」にはコツがあるという。その1つが件名の工夫だ。これは雑誌の特集を参考にするとよい。「●●マガジン 2008年9月号」よりも「この秋、絶対必要な8大アイテムNEWS」のように具体的である方が訴求力が高い。

 しかし、絶対的な「正解」があるわけではない。そこで、コンテンツや件名などのバリエーションを用意して、効果検証を行い、最適化を行うことが望ましい。たとえば、トーン&マナー、デザイン、メールの形式、件名、記事の内容など、比較すべきポイントは多数ある。

 アルトビジョンでは、比較したいポイントを変えたメールを複数作成し、全体の20%のユーザーを複数グループに分けて検証している。その結果が良い方を残りの90%に対して配信しているという。

 その他にも、性別や年齢層といった「ユーザー属性」や、平日/休日や季節といった「タイミング・頻度」などで検証を行うことも効果的だ。興味深かったのが「ユーザー登録時系列のレスポンス分析」である。

 この分析によると、一般的に新規ユーザーのレスポンスが高く、登録から時間が経つにつれ反応が下がる。新規獲得のための施策と、ロイヤルユーザーのための施策をそれぞれ実践し、再びグループごとに検証することによってその効果を正しく把握できるという。

 その他にも、休眠会員の把握やメールを使ったアンケート調査など、実践的なメール活用の例が紹介され、椎葉氏は「メールマーケティングにはもっと多彩な可能性がある。それを企業活動にもっと活かしてほしい」と締めくくった。

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウマミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/10/10 11:20 https://markezine.jp/article/detail/5539

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