広告代理店やメディアレップに対して行うチャネル営業で役立つのが、サイト別の出稿量データだ。
「当社と競合関係にある媒体への出稿データが分かれば、チャネル先に対する提案に使えます。例えば、Aという媒体に出稿しているクライアントが、私どもに出稿いただいていないと分かれば、新たなアプローチのきっかけにもなります。クライアントの出稿ランキングが分かり、仮に当社への提供が少ないなら、それも営業データとして活用します」
次のような例もある。ニフティが提携するコンテンツのひとつに、女子中高生を対象としたコミュニティサイト「ふみコミュ!」がある。それまで10代ユーザーが少なかったニフティは当初、「ふみコミュ!」の広告主獲得に苦心したが、Trend-spice!で競合媒体の出稿調査をすることで、コンテンツにマッチしたクライアントの獲得に成功した。
商品企画やコンテンツ編成のヒントにも
商品企画の支援においては、掲載面別の出稿データが活躍する。
「ほかの媒体での掲載面データが分かると、自社の企画立案にフィードバックできます。他社でやっていて自社でやっていない広告についてのデータが分かれば、それに関連する広告商品やコンテンツのヒントにもなります」
例えば最近だと、投資ジャンルでもFX(外国為替証拠金取引)会社の広告が目立つとか。これが分かれば、FXに関連する広告商品の立案を企画担当に提案できる。加えて、実際にコンテンツを企画するチームとも情報を共有する。つまり、Trend-spice!が提供するデータを基点に、営業・商品企画・コンテンツ企画のスムーズな連携が可能になるというわけだ。
このように、媒体社の営業支援、企画支援のツールとして活躍するTrend-spice!。その使われ方は、ますます広がっていくだろう。
【参考】
→ ニフティ株式会社
→ Trend-spice!(トレンド・スパイス)
→ 株式会社スパイスボックス