「モバイルサイトは手つかず」の時代は終わる
携帯キャリア各社ともにGoogleやYahoo!の検索エンジンを採用し、ユーザーの検索利用も増えてきたことから、モバイルSEO / SEMが注目を集めてきている。こうした状況の中、広告主はどのようにモバイルSEO / SEMを展開していけばよいのか。
2003年12月設立、2004年4月にサービスインし、日本企業としては1番早くリスティングサービスの提供を開始した、ジェイ・リスティング取締役 執行役員窪島剣璽氏、ディレクトリ審査サービス「Jエントリーモバイル」の担当であるアライアンス推進部の山田浩隆氏に、サービス提供者側から見たモバイルSEO /SEMの活用ポイントについて聞いた。
ディレクトリ登録は、モバイルSEOのイロハの“イ”
窪島氏は、PC分野のSEOは、Yahoo! とGoogleの2大検索エンジンが主流になっているが、モバイルの場合、ユーザーの検索利用は増えているものの、まだ決定的な手法が確立されていないという。そこで注目されているのが、ディレクトリ登録サービスだ。同社でもディレクトリ型検索エンジンJモバイルディレクトリーを提供しているが、ここ一年はユーザーニーズが高まっているという。
同社のエンジンは、「ケータイlivedoor」「mobile@ nifty」「Ask.jpモバイル」「R25 式モバイル」といった国内有数のポータルサイトに提供されており、登録されれば、これらのサイトからの誘導ができ、SEO効果も期待できるとあって、2008年は前年比をはるかに超える売上を記録しているという。「モバイルSEOのスタンダードな手法が確立されておらず、試行錯誤されている現状において、良質なサイトを人の手を使って登録しているディレクトリサービスは、1つの基準となります。ディレクトリ登録は、『まずこれだけはやってみよう』といった感じで、モバイルSEOのイロハの“イ”といった存在になっているのではないでしょうか」と窪島氏は指摘する。