いまは「目覚ましメール」が旬
「デコメの有効性がある一方、HTMLメールであるデコメの制作は時間がかかるという懸念を持つ顧客も多い」と北村氏は語る。そこで同社では、デコメ制作を支援するツールを提供しているとし、その機能を解説した。デコメは、デコメに対応していない端末のユーザーにも配慮し、htmlのパートとテキストのパートの両方を作る必要がある。この手間を省くために、同社のツールでは、htmlパートを編集すると、テキストパートを自動的に出力できる機能がある。ボタン操作のUIや容量制限カウンター機能もあり、デコメ制作の負担を軽減してくれるという。
さらに北村氏は、モバイルメールの効果を高める最近のトレンド「目覚ましメール」について説明した。これは、ユーザーが配信の登録をするとき、受信を希望する時間帯、あるいはエリア、星座、そういった情報を保存しておき、毎朝決められた時間にその日の天気予報やニュース、占い、沿線の遅延の情報などを知らせてくれるというもの。
宣伝というより、ユーザーに対する有益な情報提供をすることでサイトの活性化を促すものだ。この手法を活用する企業が増えてきているという。「目覚ましメール」はユーザーごとに時間や内容を変えて配信する必要があるが、同社のツールにはこれを自動的に配信するような機能も実装しているとした。
最後に北村氏は、同社のメール配信のASPサービスである「MAIL PUBLISHER SMART EDITION」「MAIL PUBLISHER MOBILE EDITION」「FORM FACTORY」と、納品型のパッケージ製品「MailPublisherX」を紹介し、セッションを締めくくった。なお、サービスの特徴は以下の通り。
「MAIL PUBLISHER SMART EDITION」
配信対象者リストのデータベースを持っている顧客を対象としたシステムで、配信機能のみを提供するため、他のシステムとの連携が可能。
「MAIL PUBLISHER MOBILE EDITION」
チェーン店などを想定したシステムで、店舗ごとに簡易集客をして、それをお店単位やエリアにをまたいだ全店舗への配信、本部から全店の顧客へのキャンペーンメールなど、組織的な運用が可能。
「FORM FACTORY」
メルマガ会員のみではなく、アンケートや資料請求等、異なる複数のフォームを用意して、会員収集とメール配信ができるシステム。
「MailPublisherX」
同社のASPが持つ機能を統合したパッケージで、既存のデータベースとシームレスに連携してより高度なメールマーケティングが可能。