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『メールはプレセールスマン』 まずはメールマーケティングの概要を理解する! 【メールマーケティング基礎】


 メールマーケティングとは、データベース情報を駆使し、見込み客や既存顧客との関係を維持・継続し、購入意欲を喚起させるためのダイレクトマーケティング手法です。本稿では、メールマーケティングの特徴を簡単に説明します(この記事は『オンライン・マーケティング&ネット広告 HANDBOOK』から転載しています)。

メールマーケティングのメリット

 メールマーケティングは、既存顧客や見込み客へ電子メールを配信し、顧客維持や販売促進につなげる手法です。ネット広告が色々なチャネルから自社のウェブサイトへ誘導する「プル型」のコミュニケーション手段であるのに対し、メールマーケティングは個人のメールボックスにキャンペーンの案内や定期的なメールマガジンなどを送り届ける「プッシュ型」のコミュニケーション手段です。

メールはプレセールスマン

 企業のウェブサイトの場合、Yahoo!のように頻繁にコンテンツを更新することはないので、1度訪れたユーザーをリピート訪問させることは至難の業です。そこで、見込み客や既存客に対し、新商品情報などをタイムリーに届け、関係を維持するのがメールマーケティングなのです。

 また、過去の購買行動や、アンケートの回答、メールの開封率や、サイトへのアクセス履歴などの情報をデータベースで分析し、興味関心の度合いにより異なる内容のメールを配信するOne to Oneマーケティングの実現により、ユーザーの購入意欲を喚起させる「プレセールスマン」の役割を果たすことができるのです。

ITを活用したメールマーケティング
ITを活用したメールマーケティング

実際に読まれるメールは数件

 One to Oneメール配信のコストが比較的低くなり、また、手続きが簡単なASPサービスを利用できるようになったため、メールを配信する企業も多くなりました。結果的に1人あたりの受信メール数が増加する傾向にあります。しかし、実際に読まれるメールは、その中のわずか数件です。

メール配信のしくみ
メール配信のしくみ

 コストが低いとはいえ、内容を読んでもらえないのであれば効果は見込めません。顧客を飽きさせず、常にインパクトを与え続け、不快感を持たせないための文面を作成するテクニックなど、メールマーケティングを効率的に利用するノウハウが必要なのです。

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この記事の著者

大山 忍(オオヤマ シノブ)

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併し、アフィリエイトシステムの開発企画やマーケティングマネージャーを務める。

2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベストプラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/11/06 17:37 https://markezine.jp/article/detail/6375

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