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無料で開業! はじめてのドロップシッピング入門

第6回 アフィリエイトとの違いはどこにある?


ビジネス面から見たアフィリエイトとの違い

 さて、特定商取引法に基づく表示以外にも、ドロップシッピングとアフィリエイトの間には、いくつかの違いがあります。

項目 DSセラー アフィリエイター
在庫管理 不要 不要
発送業務 不要 不要
価格設定 可能 不可能
利益率 高い 低い
事業性 高い 低い
顧客対応 必要 不要
特定商取引法に基づく表示 必要 不要

 いくつかのポイントについて、少し補足しておきましょう。

①在庫管理、②発送業務
 DSセラーもアフィリエイターも不要です。ドロップシッピングの場合、それらの管理はサプライヤーの仕事ですし、アフィリエイトの場合では、あくまでも広告という扱いですからね。

④利益率
 ドロップシッピングの場合、価格決定権(第2回参照)にもとづいて販売価格をセラー自身が決定できるため、売り方がうまいセラーの場合、高い利益を得ることができます。利幅を自由に決められるというのは、ドロップシッピングならではの特徴でしょう。

⑤事業性
 以下の2つの特徴から、ドロップシッピングは事業性が高いということができます。

  • セラーの多くが販売主体となる。
  • 販売主体であるため、会計上の「売上」を立てることができる。

 「売上」とは、顧客により決済がされた時点で、仮想仕入額が「仕入」となり、販売した価格が「売上」となる、という意味です。アフィリエイトの場合は、あくまでも受け取る報酬は「手数料」ですからね。この点から言っても、事業性の違いは明白かと思います。

⑥顧客対応
 セラーは販売主体である場合、顧客対応が必要です。とはいえ、実際に商品を仕入れて在庫を抱えているわけではないので、問い合わせがあっても、商品の説明に苦慮することがあるかもしれません。このような部分については、セラーとサプライヤー双方がコミュニケーションをとれるようなツールをDSPが提供していく形になるのではないかと思っています。ちなみに、SeesaaDSでは「メッセージボード」といって、「サプライヤー⇔セラー」がコミュニケーションをとることができるWebメールに近い機能を提供しています。

⑦特定商取引法に基づく表示
 これは先ほど説明したとおり、ドロップシッピングにあって、アフィリエイトにないものです。

 上記7つの項目で、アフィリエイトとの比較は網羅できていると思いますが、「根本的にアフィリエイトとドロップシッピングは違う!」ということを覚えておいていただければと思います。

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この記事の著者

池永 尚史(イケナガ ヒサシ)

 

1979年生まれ。CGMブログ・メディアを展開するベンチャー企業、インターネットサービス系企業を経て独立。2010年3月より株式会社ノイズ代表取締役。

 

■ 著書
・ 稼ぐアフィリエイターはブログが違う!(技術評論社刊)
・  ドロップシッピングス...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/10/12 19:04 https://markezine.jp/article/detail/642

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