A/Bテストの手順(2)
4.レポートからベストのページを確認する
テストを開始すると、レポートは随時更新されていく。ある程度のコンバージョン数が集まったタイミングでテストを終了しよう。筆者の経験からすると、それぞれのテストページでコンバージョン数が100を超えるか、来訪ユーザー数がそれぞれ1万を超えた当たりからテスト結果が安定してくるようだ。ただ、レポートはマメに確認して数値の動向は追っていた方がよいだろう。
今回の案件では、仮説bが常に仮説aのコンバージョン率を上回り続けていたので、僅差ではあったが仮説bの方が優秀だったと言える。
5.ベストページで表示を固定する。
テストを停止すると、固定で表示するページを選ぶことができる。もちろん、コンバージョン率が1番高かったページを選択しておこう。
これがウェブサイトオプティマイザーを利用したA/Bテストの大きな流れだ。この後は再度仮説を立ててA/Bテストを繰り返しても良いし、多変量テストに移行してより細かい調整を行うのも良い。
ウェブサイトオプティマイザー自体はかなり使いやすいツールで、慣れるまでには大した時間はかからないだろう。
しかし最も重要なのはテスト以前の「仮説立て」にあることを、くれぐれも忘れないでいただきたい。
次回予告:仕上げのテスト「多変量テスト」を行う。
次回はさらに細かい仮説検証を実現できる「多変量テスト」についての設定方法やレポートの読み方について詳しくご案内する。それまでにA/Bテストを通じて「ユーザーに聞く」という感覚を体感していただきたい。