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自分でできるWebサイトチューニング

費用をかけずにウェブページを最適化
Googleウェブサイトオプティマイザー活用術


A/Bテストの手順(2)

4.レポートからベストのページを確認する

 テストを開始すると、レポートは随時更新されていく。ある程度のコンバージョン数が集まったタイミングでテストを終了しよう。筆者の経験からすると、それぞれのテストページでコンバージョン数が100を超えるか、来訪ユーザー数がそれぞれ1万を超えた当たりからテスト結果が安定してくるようだ。ただ、レポートはマメに確認して数値の動向は追っていた方がよいだろう。

 今回の案件では、仮説bが常に仮説aのコンバージョン率を上回り続けていたので、僅差ではあったが仮説bの方が優秀だったと言える。

テスト初期のレポート。大分差をつけているが…
テスト初期のレポート。大分差をつけているが…
テストを継続していくと結果が平準化され、ブレが少なくなってくる
テストを継続していくと結果が平準化され、ブレが少なくなってくる

5.ベストページで表示を固定する。

 テストを停止すると、固定で表示するページを選ぶことができる。もちろん、コンバージョン率が1番高かったページを選択しておこう。

テスト停止画面
テスト停止画面

 これがウェブサイトオプティマイザーを利用したA/Bテストの大きな流れだ。この後は再度仮説を立ててA/Bテストを繰り返しても良いし、多変量テストに移行してより細かい調整を行うのも良い。

 ウェブサイトオプティマイザー自体はかなり使いやすいツールで、慣れるまでには大した時間はかからないだろう。

 しかし最も重要なのはテスト以前の「仮説立て」にあることを、くれぐれも忘れないでいただきたい。

次回予告:仕上げのテスト「多変量テスト」を行う。

 次回はさらに細かい仮説検証を実現できる「多変量テスト」についての設定方法やレポートの読み方について詳しくご案内する。それまでにA/Bテストを通じて「ユーザーに聞く」という感覚を体感していただきたい。

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この記事の著者

尼口 友厚(アマグチ トモアツ)

株式会社ネットコンシェルジェ 代表取締役社長

国内第一線のウェブコンサルティング会社(株)キノトロープで大手通販コスメ会社(現在は上場)のeコマース支援を行う。その後同社の支援を得てeコマース専門のプロデュース会社(株)ネットコンシェルジェを設立。2003年の設立以来、年商数百億円を超える超大手サイトか...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/03/03 14:58 https://markezine.jp/article/detail/6673

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