App Storeのアクセスデータも取得可能に
米国でも人気が高いiPhone。2月の段階でApp Storeのアプリケーション販売本数は2万本を超えている。このアプリケーションの利用頻度などがSiteCatalystで計測することが可能となるのだ。
取得できるデータはPCと比べて遜色ない。基本的な指標(PV/UU/離脱ページ/カテゴリーごとのアクセス数/来訪頻度…)はもちろん、利用者が使用しているソフトウェアのバージョンなども取得できる。これにより、新機能やバージョンアップの公開をどのタイミングで行うかといった判断もできるようになる。
今までApp Storeのアクセス解析データを取得できるツールは非常に限られていたため、アプリケーションを公開している方にとっては貴重な情報が得られるサービスとなっている。
開発者向けプラットフォーム「Developer Connection」
オムニチュアが提供するツールキットやコードサンプル、APIを元にユーザーがアプリケーションを作成し公開するポータルサイト「Developer Connection」も2009年2月18日に開設された。進化のための重要なポイントはインテグレーションであると考え、それを促進するプラットフォームを用意したというわけだ。
既に「SiteCatalyst」の導入をスムーズに行うツールや、多くの広告コードを一括管理するアプリケーションなど、各種ツールが公開されている。これにより、オムニチュアのサービスリリースを待たずに、自分たちでサービスを作るという新しい選択肢が生まれたことになる。
サイト内をクロールして役立つ情報を取得してくれる「Digital Pulse」
「Digital Pulse」のリリースは、まだ先になるが主要な機能としてツールがサイト内をスキャンして次のような情報を取得してくれる。
- タグが正しく設置されていないページ一覧
- 取得している変数を検索軸に、どのページでどの変数が取得できているかの確認
- サイト内のテキストを解析し、使用されているワードの利用回数/頻度のランキング、META Tagの情報分析結果表示
特にタグを導入する担当者や、テキスト解析のデータを元にSEOを検討する人たちにとっては非常に便利なツールとなるのではないだろうか。
最後に、オンラインおよびオフラインのデータを統合して1つのダッシュボードで見ることができる「CMO Dashboard」が発表された。オムニチュアが今まで以上に「データ活用」「インテグレーション」を重視していることがうかがえたセッションだった。

