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キーワードから学ぼう!デジタルフォレストのWeb解析相談室

測定結果を眺めているだけでは意味がない
成果をあげるための広告分析方法

出稿枠はどのように比較する?

 広告出稿の結果として得たい成果はコンバージョンです。そのため多くの方は、コンバージョン数の多いB-b-b'を選ぶのではないでしょうか。コンバージョン数に加えて、コンバージョン率や直帰率を見ても、B-b-b'のほうがよさそうです。反面、C-c-c'を選ぶ方もいると思います。その場合の着眼点はCTRの高さと広告経由の訪問回数の多さでしょう。

 今回の広告はバナー広告です。一旦ここでバナー広告の特徴を考えてみましょう。

 媒体Aに来ているユーザーは、あなたの広告を見るためではなく、媒体Aの情報を求めて来ていることは言うまでもありません。そういったユーザーに「ちょっと見てくれよ、興味もってくれよ」と願いをこめて出稿するのがバナー広告と言えるでしょう。

 そのため、より多くのユーザーの興味を惹き、自社サイトにつれてきた広告クリエイティブcは優秀です。bの倍近くのCTRで、倍近くのユーザーを自社サイトに連れてきています。

 どうやらB-b-b'とC-c-c'のいずれか一方を選ぶのは難しそうです。しかし、選ばねばなりません。再度同じ質問です、あなたならどちらを選びますか?

 私なら次のようにします。検討の時間的猶予もなく、いますぐ判断せねばならない場合は、迷わずB-b-b'を選びます。コンバージョン数が多いためです。

 少しばかりの検討の時間がある場合は、C-c-c'のユーザーを自社サイトに連れてくる力を活かせないか、さらなる分析を行います。なぜ直帰率が高いのか、なぜコンバージョン率が高いのか、アクセス解析を用いて分析を行い、ランディングページを中心とした定性的なページ分析や導線の評価を行います。サイト側の改善可能性が見えたならば、サイトをすぐさま修正してC-c-c'の集客力を活かす方法に賭けてみます。

 「どちらか一方を選べと言いながら、話が違うじゃないか」と思われたかもしれません。ケーススタディを出しておいて恐縮ですが、時間的制約、コスト的制約などによって選択肢が変わるため、正解がないというのが本音です。

 今回の記事では、広告の成果を高めるための分析方法について説明しました。広告効果レポートは、眺めているだけでは残念ながら成果は上がりません。逆に今回の内容のような分析や検討を行えば思いのほか成果が高まってきます。競合企業がこのような広告分析を行う前に、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

清水 昌浩(シミズ マサヒロ)

株式会社Ginzamarkets カントリーマネージャー(日本)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/03/19 11:00 https://markezine.jp/article/detail/6825

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