ビデオ広告のトレンド
はじめにオムニチュア社のチャド・グリーンリーフ氏から、ビデオ広告に関するトレンドが紹介された。
オンライン広告のCPM(表示1,000回あたりの料金)が1年間で0.46ドルから0.23ドルと半額に下がっている中、ビデオ広告のCPMは$10以上という高いCPMを継続。出稿額もここ1年で前年比45%と急成長している。
「『eMarketer』では、米国における全オンライン広告の出稿額は2013年までに2.3兆円から4.2兆円と約2倍の成長を見せると予想している。その中で、ビデオ広告への出稿額は500億円から4,000億円という伸びを見せる。全体での比率は少ないものの、8倍の伸びが予想できるため、メディア/エージェンシー/広告主からの注目は高まっていくだろう」と同氏は指摘する。
しかし、ビデオ広告に関する計測指標は決まったフォーマットが無く、各社でさまざまな指標を持ち出しているのが現状だ。そこで、米国のアメリカのスポーツ専門CS放送局ESPNのビデオ広告活用事例を紹介した。
ビデオ広告のメリットと計測指標
まず、ビデオ広告のメリットとして次の点が挙げられた。
- 高いエンゲージメント
- 高いCPMが獲得可能
- 比較的安価に開始が可能
- ユーザーへ強い経験を与えることが可能
- 他の広告手法より成長・進化の可能性がある
ESPNで見ているKPIは、非常に多岐に渡る。基本的な指標である、閲覧数・1訪問あたりの平均閲覧ビデオ数・閲覧時間は以外にも、ESPNで特に重視されているのが、次の4つの手法である。