ウェブ上のサービスを申し込む際、申し込み直前にサンプル画面を見るユーザー行動が多く観察されます。サンプルを見てそのサービスに申し込むかどうかを判断するケースもあるので、サンプルはユーザーの意思決定を後押しする役割があると言えます。今回はそのサンプルの見せ方のちょっとした注意点をご紹介します(ユーザビリティ実践メモの中から編集部がチョイスした記事を転載しています)。
「サンプル」といえど、「しっかり」「実物」を見せることが大切
注意点1.サンプルを隠さない
サービスのメリットをしっかりと伝えたいが故に、説明の表示ばかりが大きくなり、サンプルが隠れてしまっているケースを目にすることがあります(下図左側)。の場合、ユーザーからは「サンプルが見たかったのに、サンプルが見えない」という不満が聞かれます。
サービス内容を伝えることも重要ですが、サンプルそのものが隠れてしまうと、ユーザーが強い不満を抱く可能性があります。サービス内容はサンプルを邪魔しないように、またはサンプル画面を開く手前のページできちんと説明するのが良いでしょう。
注意点2.サンプルは実物で
サンプルが、当たり障りの無いように作られた擬似サンプルとなっているケースもよく見られます。 明らかに実在しない名称が用いられていたり、下図左側のように「○○○」などの記号になっているケースです。
この場合も、ユーザーから「結局どんなものなのか分からない」という声が聞かれます。
掲載許可を取る手間がかかる、古い情報が載ってしまうなど、実物を掲載しづらいこともあると思われます。しかしユーザーに「本当のところはどうなのか」という疑問を抱かせるよりは、ありのままを見せる、またはできる限り実物に近いものを見せる方が、結果的にユーザーの安心につながります。
ユーザーの意思決定を後押しするはずのサンプルが、ユーザーの不満や不安を招いてしまっては本末転倒です。「サンプル」というリンクをクリックする時のユーザー心理を考え、実物をそのまま見せてみてはいかがでしょうか。

この記事は参考になりましたか?
- 今日から実践!ユーザビリティ向上ノウハウ連載記事一覧
- この記事の著者
-
株式会社ビービット(カブシキカイシャビービット)
仮説検証型の独自方法論「ビービットUCD(User Centered Design)」を用いて、ウェブおよび携帯サイトの戦略立案、サイト設計、構築、効果検証を行うインターネットコンサルティング会社。
年間1000人を越えるユーザビリティテスト(ユーザ行動観察)やアイトラッキング調査など各種リサーチを実施し、ウェブユーザの心理と行動パターンを分析。サイトの売上向上、コンバージョン率改善などの具体的成果の創出を行っている。詳細はこちらからご確認ください。
【書籍紹介】 絶えず変化...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア


