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MarkeZine Day Premium 2009レポート

ソフトウェア業界の巨人も本腰
マイクロソフトのデータベースマーケティング


将来はロイヤリティモデルの分析をリアルタイムに

 このように、プロファイルなどの基本情報とロイヤリティを理解するマイニングモデルを使って顧客のロイアリティのステージを把握し、その上でのマーケティングに取り組みはじめているマイクロソフト。

 保坂氏は、会社と企業内個人という2つの軸を提案し、このロイヤリティを上げていくためにデータベースマーケティングを有効に活用していくことを社内に積極的に提案している。そして、次の目標としては、前述したロイヤリティモデルをリアルタイムで把握したいと考えているようだ。

 「リアルタイムで分析することで、オンタイムでの顧客ロイヤリティを把握したいと思っています。その情報を営業部隊などに伝えて行ければ、データベースマーケティングの価値は非常に上がると考えています」(保坂氏)。

 最後に、保坂氏はデータベースマーケティングを成功させるためには社内の理解が重要だと強調した。

 「まずは、小さな成功をさまざまな部署で作り、その有効性を体験してしてもらうことで、データベースマーケティングのファンを作ることが重要。そして、タクソノミーのようなフレームワークを作るなどして、『データの共通化』を提案していくことが大切です」。

 また、「IT部門との建設的な関係」の構築も大きなポイントだ。マーケティングとIT部門は距離が遠い存在だが、IT部門が持つインフラの最適化とマーケティングのアクティビティをシンクロさせることが重要だという。

 マイクロソフトのデータベースマーケティングには「利用できるデータを増やし複雑な市場をモデル化することで有効なデータベースマーケティングを行うヒント」が多く隠されていた。データベースマーケティングにどこから手を付けていこうと考えている人にとって、モデル化を使った同社の手法は参考になる部分が多いのではないだろうか。

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この記事の著者

田中 裕子(タナカ ユウコ)

フリーライター。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/11/06 17:42 https://markezine.jp/article/detail/7413

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