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APIの活用による広告システムの進化【後編】

商品カテゴリを選択するだけで広告出稿が可能

 「かんたん!オーバーチュア」の特徴は、MakeShopを利用するショップオーナーがショップでの取扱い商品のカテゴリを選択するだけで、販促に適したキーワードの候補が表示され、また、それにあわせた広告も自動で作成されること。例えば「お菓子」→「洋菓子」→「ケーキ」というように扱う商品を絞り込むだけで、キーワードの候補が表示される。

 「かんたん!オーバーチュア」では、予算に応じ、次の3種類のプランを用意している。

【おてがる5000プラン】
 ・初回入金=16,000円
 ・当初3ヶ月間の広告費用=5,250円/月

【おすすめ10000プラン】
 ・初回入金=31,750円
 ・当初3ヶ月間の広告費用=10,500円/月

【しっかり30000プラン】
 ・初回入金=94,750円
 ・当初3ヶ月間の広告費用=31,500円/月

 非常に利便性に優れた「かんたん!オーバーチュア」だが、開発段階から頻繁にミーティングを重ね、いまの形になったという。

 「昨年(2008年)の12月から3社で集まり、検討を重ねて現在の形になりました。キーワードの選び方から料金プランの構成まで、すべてを、使いやすさ・はじめやすさを重視して設計されたサービスになっています」(本田氏)

 「プランによってカテゴリの数を制限するなど、無理な運用にならないよう配慮しています。例えば月額の予算が5,000円なのにキーワード数が多くなりすぎると、決して運用はうまくいきません。プランによってキーワード数の上限を設定するなど、適度な制限をかけるようにしています。ただ、予算設定については、一日の予算を自分で決められるように、自由度を持たせています」(中村氏)

 キーワード数の制限のほか、広告についても、あらかじめ準備されたものが適用される。これだけ聞くと少々窮屈な気もするが、自由度が高すぎると何から手をつけていいかわからない、という状態になりやすいのもまた事実。広告運用の勘所をつかむまでは、適度な制限がある方が、確かに便利かもしれない。

サイト運営と同時に広告の成果もチェック

 また、MakeShopの管理画面からスポンサードサーチの結果も参照できる点も大きな特徴だ。商品ページの準備や売上の管理と一緒に広告の成果もチェックできるのは、かなり便利だろう。

 「ショップの管理画面から、キーワード別のクリック数やコンバージョン数、出稿料金のグラフなどが閲覧できるようになっています。指標に関しては、あまり減らしてしまうと効果が把握できなくなってしまうので、スポンサードサーチの管理画面に合わせた形にしています」(三田村氏)

 4月から開始された同サービスだが、実際の利用者像や反響はどうだろうか?

 「MakeShop自体が『簡単』をコンセプトにしており、マニュアルを見なくても直感的にECサイトが運営できることを目指しています。『かんたん!オーバーチュア』についても考え方は同じで、とくかくエントリー層にとってのわかりやすさを第一に考えています。実際にご利用いただいている方も、やはり「月商数十万円~を目指してこれから頑張ろう!」という方が多いようです。MakeShopには、月商数百万円~数億円の方もいらっしゃるのですが、そのような層の方は、すでに自社で、あるいは代理店を通して検索連動型広告を運用している場合が多いですね」(三田村氏)

 「かんたん!オーバーチュア」で検索連動型広告に馴染んだ広告主が、さらに高度な運用を行いたいという場合は、通常のオーバーチュア管理画面にログインし、自分で細かい設定を行うこともできる。もちろん、GMOインターネットグループの広告代理店に運用を依頼することも可能だ。

 「ECサイト構築のASPサービスから広告の出稿・運用管理ができること自体が日本初。取り扱っている商品から出稿キーワードを選べる点も画期的です」(小沼氏)

 「サービスが始まり約2ヶ月ですが、ユーザー様からの意見を参考にしつつ、足りない機能を補強するなど、柔軟に対応していければと思います。随時改善を重ね、充実したサービスに育てていきたいと思います」(三田村氏)

企業の枠を超えたチームワークが新サービスを生んだ
GMOインターネット 中村氏、GMOメイクショップ 三田村氏
オーバーチュア 本田氏、小沼氏(写真左から右へ)

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この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2009/07/02 10:00 https://markezine.jp/article/detail/7625

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