検索エンジンの3倍以上?「AIきっかけ」のユーザーほど商談につながっている
続いて、お問い合わせいただいた後のデータも見てみましょう。弊社では、予算などの条件が合わないケースや相談のみで終わるケースを除き、契約につながる可能性のある商談を「有効商談」と定義しています。
2026年5月から7月の累計で、「ナイルを知ったきっかけ」にAIを挙げたユーザーの有効商談化率は、検索エンジンを挙げたユーザーの3.2倍でした。これは、お問い合わせいただく時点での検討の深さが関係しているのではないかと分析しています。
商談の場でお問い合わせに至った理由を伺うと「自社の状況をAIに細かく伝えて、どこのベンダーが良いか点数をつけてもらった」などと回答いただくケースが増えており、この時点で細かく調べて絞り込んでいることがわかります。検討がそこまで進んだ状態でお問い合わせいただくのであれば、有効商談になる割合が高くなるのも自然と言えます。
前述の「BtoBサービス・外注先選定における生成AIの活用実態調査」でも、AI検索で得た情報が最終的な選定判断にどの程度影響したかを聞いており、72.5%のユーザーが「かなり影響した」と回答しています。

BtoBサービスのように、検討要素が多く、複雑なものほどAIで比較検討する方が多いと考えられます。裏を返せば、AIの回答の中で自社が言及・推薦されるかどうかが、商談の入口を左右するということです。
まとめ:AI検索の影響はユーザーに直接聞いて確かめる
現状、AI検索経由の成果は、計測ツールだけでは正しく捉えられません。AIとの対話が記録として残らないことに加え、AIで比較・検討したユーザーの多くが、最後は検索エンジンを経由してサイトに訪問すると考えられるためです。
一方、アンケートやヒアリングなどを通じてユーザーに直接聞いてみると、想像以上にAIがサービスの比較検討に関与していることも見えてきます。
今後、AI検索の影響を正確に測れる手段が登場するかは不明なため、まずは自社でできる方法を模索してデータを取ってみることが重要です。その第一歩として、「自社を知ったきっかけ」をヒアリングしてみることをおすすめします。
