ChatGPTで広告掲載が開始
OpenAIは2026年2月9日、米国でChatGPT内の広告掲載のテストを開始しました。対象は無料プランとGoプランの成人ログインユーザーで、有料プランのユーザーには表示されません。
| プラン | 月額料金 | 広告表示 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | あり |
| Go | $8 | あり |
| Plus | $20 | なし |
| Pro | $100 ~ | なし |
その後、各国にも展開され、日本でも同年6月から広告の表示が確認されました。
当初は一部の広告代理店によるパイロット運用のみでしたが、6月末にはセルフサーブ型の広告管理画面「Ads Manager」が日本の事業者にも開放され、代理店を介さず自社で出稿できる状態になりました。
広告は、ChatGPTの回答本文の直下に「広告」ラベル付きのカード形式で表示されます。回答本文とは区切り線で分離されており、1回の回答につき表示される広告は最大1つです。
ここで押さえておきたいのは、広告と回答が完全に分離されているという設計思想です。
広告は回答を生成するシステムとは別のシステムで選定されており、広告費を払ってもAIの回答内容や推薦順位に影響を与えることはできません。OpenAIもこの点を繰り返し強調しています。
これは、Google検索におけるGoogle広告と同じスタンスであり、他のAIベンダーも同様のスタンスを取る可能性が高いです。
従来の運用型広告との違い
ChatGPT広告の最大の特徴は、ターゲティングの考え方にあります。
従来の運用型広告は大きく2つに分類できます。ユーザーが入力したキーワードに広告をマッチさせる検索連動型広告と、主にユーザーの属性や行動履歴に基づいて配信するディスプレイ広告やSNS広告です。
一方でChatGPT広告は、ユーザーとAIの会話から読み取れる「意図や文脈」に基づいて広告をマッチさせます。広告主は「コンテキストヒント」に、自社の商品やサービスが関連しそうな会話、トピック、キーワードなどを記述し、広告配信の判断材料として提供します。
初期のデータとしては、広告配信技術企業のCriteoが「類似の広告フォーマットと比較してクリック率(CTR)が2〜3倍高い」「ChatGPT経由の広告流入のうち80%超が新規顧客だった」と発表しています。
ただし、日本で配信できるようになってから日が浅く、運用の定石と呼べるものも確立されていません。広告プラットフォームとしてはまだ初期段階にあると言えるでしょう。
