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4,400万のLINE友だちとアカウント未連携層の解像度を向上!DHCが挑んだ、統合分析と配信設計

 2013年に開設され、2026年4月には友だち数4,400万人を突破したDHCのLINE公式アカウント。販促にとどまらないコミュニケーションを担うこのチャネルにおいて、同社はさらなるCRM高度化に向け、LINEヤフーと国内電通グループが推進する共同分析プロジェクト「SynWA project(シンワプロジェクト)」を活用。1stパーティデータを用いた統合分析と、それによって実現できた効果的な配信設計について、担当者に詳しく聞いた。

4,400万人のLINE友だちを抱えるDHCは「LINEアカウントの未連携層」にどう向き合ったか

MarkeZine編集部(以下、MZ):本日はDHCのLINEを軸とした取り組みについてうかがっていきます。まず、DHCのマーケティング戦略において、LINE公式アカウントはどのような位置づけなのでしょうか。

亀田:当社のLINE公式アカウントは2013年に開設し、現在は4,400万人を超えるユーザーに友だち追加をいただいています。重要な顧客接点の1つとして、商品やキャンペーン情報の発信に加え、継続的な関係構築を目的にコミュニケーションを行っています。

 マーケティング戦略全体で見ても、LINE公式アカウントは販促の接点にとどまらず、CRMを推進する上で欠かせないチャネルです。新規のお客様との出会いからリピート購入、ファン化まで、フルファネルで支える役割を担っており、ユーザー一人ひとりの属性や行動に応じて、必要な情報を適切なタイミングで届けることを目指しています。

DHC亀田氏
株式会社ディーエイチシー 通販事業ユニット デジタルプロモーショングループ 亀田 葉月氏
オンラインショップのコンテンツ制作と、LINE公式アカウント・メールマガジンの運用を担当。本取り組みでは、よりニーズに沿った発信に向け、顧客理解の深化に注力している。

MZ:どのような課題感から今回の取り組みに至ったのでしょうか。

須田:2025年の時点で、DHCでは既に配信の最適化やパーソナライズの強化を進めており、その取り組みを通じて売上への貢献も着実に広がっていました。ただ、これだけ大規模なアカウントを運用する中で、さらに精度の高いパーソナライズ配信を実現するには、顧客理解をもう一段深める必要があると感じていました。

DHC須田氏
株式会社ディーエイチシー 通販事業ユニット デジタルプロモーショングループ 須田 潤氏
オンラインショップの運営と、LINE公式アカウント・メールマガジンの戦略立案から運用までを担当する。本取り組みでは事業者側の立場として、分析に必要なデータや課題を整理し、得られた示唆を施策にどう活かすかの検討を担った。

須田:これまでも購買履歴や会員属性をもとにセグメント配信を行ってきましたが、それはあくまでDHCの会員IDとLINEアカウントを連携いただいている範囲での話です。課題となったのが「LINEアカウント未連携」のお客様であり、この層をいかに解像度高く捉えられるかが、次の打ち手を左右すると考えていました。

 そこで2025年8月から活用を始めたのが、LINE上の行動データや興味関心データと、電通・電通デジタルが保有・連携するデータに、当社の1stパーティデータを掛け合わせて分析できる「SynWA projectです。顧客の解像度を高め、より適切なターゲティングと訴求設計につなげることを狙いました。CVRや売上といった成果指標に加え、メッセージへの反応率やエンゲージメントの向上も重視し、顧客理解に基づいたパーソナライズ配信の高度化を重要テーマに掲げて、取り組みを開始しました。

「SynWA project」で様々なデータを掛け合わせた分析が可能に

MZ:その課題に対する戦略と「SynWA project」について、取り組みの支援に入っている電通デジタルからご説明をお願いします。

キム:DHC様は非常に大きなLINE公式アカウントの友だち基盤をお持ちですが、すべてのお客様に同じ情報を届けるだけでは、一人ひとりの関心と合わずブロックされる可能性があります。アカウント連携済みのお客様には会員情報を活用した配信ができる一方、未連携のお客様に使えるデータは限られ、どうしても大まかなセグメントでの配信になっていました。

電通デジタルキム氏
株式会社電通デジタル ソーシャルエンゲージメントデザイン部門 LINEプランニング部 第1グループ キム ヒョンジ氏
ソーシャルメディアを起点に課題解決を行う部門で、LINE公式アカウントを中心としたCRM領域のプランニングや運用支援を担当。2024年8月からDHCの支援に携わり、今回はPMとして課題やニーズの整理、分析テーマの設計、検証案のプランニングを担当した。

キム:未連携層も含めて顧客理解を深め、新たなセグメントを模索するためにご提案したのが、「SynWA project」の活用です。

 これはLINEヤフー社と電通、電通デジタルによる共同分析プロジェクトで、LINEヤフーが保有するWeb上の行動データ、電通グループが保有・連携するテレビ実視聴データ(※STADIA360)や位置情報データ、さらにクライアント自身が保有する1stパーティデータをプライバシーが保全されたセキュアな環境下で掛け合わせ、多角的に分析できます。

※STADIA360:国内で1,560万台におよぶコネクテッドTV(インターネット回線に接続されたテレビ端末)において、ユーザーの同意許諾を得たテレビメーカー由来の視聴データに基づいた、デジタル広告の配信・効果検証が可能な統合マーケティングプラットフォーム

「SynWA project」概念図
「SynWA project」概念図

キム:本取り組みは、この「SynWA project」において初めてのクライアント1stパーティデータを活用した事例となり、DHC様ならではの切り口で分析をすることができました。

次のページ
顧客の関心や行動への解像度をぐっと向上させた、2種類の統合分析とは

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社電通デジタル

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2026/08/26 11:00 https://markezine.jp/article/detail/50837

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