メディアの変化
昨今身の回りの至る所でデジタル化が進んでいる。メディアに関しても例外ではなく、テレビ放送のデジタル化を筆頭にデジタルサイネージ、電子書籍などデジタル化は花盛りである。最近では電子雑誌の配信開始が予定されているというニュースも流れている。
これらメディアがデジタル化すると、当然そこに掲載される広告もデジタル化されることになる。広告のデジタル化は多くの場合「リーチ数の測定が可能となる」「ユーザーの属性情報の取得が可能となる」といった効果を生み出す。
デジタルサイネージの例を挙げると、ディスプレイと併せて小型カメラを設置しておき、広告を見た人の数を把握すると同時に、その年齢層の測定も同時に行うという技術が既に開発されている。広告主がそれらの計測データを最大限に活用し、広告効果の最適化を図っていきたいと思うのは自然の流れだろう。
Web解析からデジタルマーケティング解析へ
それらデジタル広告全般の効果最適化を図るには、それぞれのデータを一箇所に集約し、一元管理した上で分析する必要が出てくる。
もちろん各広告単体での効果測定も相応の意味はあると思うが、ユーザーに対してのコンタクトポイントが複数存在し、それぞれのデータが取得できているのであれば、やはりそれらをつなぎ合わせて分析することがマーケティング全体像の把握には不可欠である。そうなると、それらのデータを格納する「器」が必要になる。
「データの蓄積及び分析」という器に求められる要件を踏まえると、現時点でその最右翼と考えられるのがWeb解析ツールであろう。Web解析ツールはその姿を「デジタルマーケティング解析ツール」へと変え、データ一元管理及び分析データ提供の役割を担っていくことになる。