全国の上場企業勤務者300人が対象となった今回の調査では、通院治療中の人の8割が「職場に偏見がある」と回答。特に女性に強く偏見を感じる傾向が見られた。偏見の内容は「怠け者」など一般的なもののほか「出世レースから脱落」などが多くなっている。
うつ病経験のない人の5割が「うつ病の人とは一緒に仕事しにくい」と答えており、経験ある人でも4割、現在治療中の人でも3割が「(他のうつ病の人とは)仕事しにくい」と考えている。その理由としいては、「多く/突然休むから」というやむを得ないものもあるが、「気を遣うから」という曖昧なものが突出して多くなっている。
また、SSRIという抗うつ薬の副作用報道についての感想をたずねると、「恐ろしい」「心配」という声が「非患者」群に多かったものの、「薬だから当然/仕方ない」「報道の仕方/姿勢が良くない」という声も少なくなかった。
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