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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

ブログと出会って会社を辞めました 「らむね流 ネット生活のススメ」(前編)

個人が情報発信できるようになったのは スゴイことですよね

四家
当時は女性の個人サイトって超少なかったですよね。で、いきなりスターになっちゃったんだ。
村山
でも、結局は「買ったものを前にしてにっこり笑ってください」というのに辟易していたんですよ。98年の出産を機に消費生活アドバイザーの資格を取得して、単なるお買い物おばさんとは一線を画そうとはしましたね。いまでも「買ったものを前ににっこり」取材はありますけどね(苦笑)。
四家
あはは、当時はまだ「消費者」ってそんなもんだったんですよね。たぶん。
村山
だから、2年前くらいにブログで起こったことって、デジャヴュ感がすごくあったんです。
四家
わかります。95年にはじめて、FTPでWebあげたときの感激というか感触というか。
村山
感動しましたね。Fetchのわんちゃんが、わんわんわんって。いまでもマックはFetchなんですよ。あのわんちゃん現役です。
四家
すばらしい。10年以上わんわんわん。当時はダイヤルアップで時間かかってたんですけど。可愛いので許してた。
FTPクライアントソフト「Fetch」。データ転送中に走る犬のシルエットが表示される。
村山
情報発信を個人ができるようになったのって、すごいことですよね。
四家
らむねさんにとって、自分からの情報発信が「受信されたな、影響力を持ったな」と最初に実感されたのはどんなときですか?
村山
うーん。はじめて赤の他人からメールをもらったときとか、感動しましたね。「つながっているんだ」って。だけど、影響力を少なからず持ったなと感じるのは、やっぱりマスメディアに取り上げられたときですね。何度か大きく新聞や雑誌で紹介されたことが大きいです。やっぱり胡散臭いわけですよ、個人でホームページなんて。でも、今もそうだけど「○○新聞に取り上げられました」と書くだけで、信頼性が担保される。
四家
どういうきっかけで新聞や雑誌が来たんですかね。
村山
あの頃は、ネットに詳しい私たちも、ネットに詳しいマスコミの人も、ある種マイナーな世界での連帯感みたいなものがありました。一度どこかで取材されると、まあ次々来るんです。でも、ホームページを運営していると言うと、会社では変わり者扱いされていました。私も、その頃のネット仲間も、みんなそうです。
四家
あ、95~96年あたりは、そんなもんですよね。ニフティ100万人くらいで、インターネットを使っている人はもっと少なかった。
村山
すごーく狭い世界でしたよね。あの頃に割と有名なホームページのオーナーで飲み会したら、富士通、IBM、ソニーと、ほとんど電気労連。みんな、“干されている”っていうわけではないけれど、なんとなくちょっと日陰の身のにおいのする人が多かったですね。

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マイクロソフトとうなぎが共存する 不思議なバーティカル空間

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/02/28 11:00 https://markezine.jp/article/detail/801

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