消費者の情報発信はまだ始まったばかり
四家
また最初に戻りますが、そんな流れの中で流行しつつある「CGM」という言葉も、なんだか危ういですよね。
村山
うーん。バズマーケティングとステルスマーケティングのぎりぎりのところで商売をしている人がかなり出てきましたからね。
四家
この「ぎりぎりのところ」というのが、いろんなポリシーのぎりぎりがあって、正直よくわかんなくなってきました。
村山
ただ、消費者が情報発信するなんてここ10年くらいのことですよね。ブログによって爆発的に広がってきた。いろいろな問題が出てくるのは当然だと思います。
四家
ですね。そう簡単に結論の出る問題じゃない。
村山
暖かく、見ていきたいです。当事者の1人として。結論は、読み手それぞれが、その場面に応じて出せばいいと思います。明らかに「ぷぷっ」な仕掛けは、淘汰されると思いますよ。
四家
淘汰されるだろうし、その前に軌道修正するでしょうね。そしたら面白くなるかもしれない。
村山
ですね。面白いと思った人がいちばん幸せだと思います。企業と個人のコラボレーションについては、私も個人の側からも企業の側からも現在熟考中。
四家
両方の立場に立てる人は、そんなにはいないですよ。和田(亜希子)さんとらむねさんと、あと誰だろう。
村山
「CGMマーケティング」という言葉はあまり好きではなくて、「コラボレーション」という言葉が好きですね。
四家
村山
そうみたいですね! ああいうのいいですよ。場を共有する、そこに企業も市場も、ヒトとして存在する。
新型車の発表は、通常マスコミ向けだけに行われるが、
日産は2006年11月、ブロガー向けに新型スカイラインの発表会を開催した。

四家
もう、いろんなパターンが考えられると思うんですよ。企業も個人も、同じXHTMLでブログを書くように。
村山
そうそう。そこに共通のゴールがあるわけではなく、ゴールはみんなそれぞれにある。でもみんなで走って楽しいな。