経営者・ライター・ブロガーとして多忙な日々を送る村山らむねさんは、ひとりのワーキングマザーでもあります。お金、少子化、文章を書くことについて、らむねさんが縦横無尽に語ります。前編はこちら。
人は簡単にお金の奴隷になってしまう
四家
2004年にブログと出会って、会社に即、辞表を提出したらむねさんですが、その年に
スタイルビズという会社を立ち上げたんですよね?
村山
そうです。スタイルビズでは、ECサイトやコミュニティーサイトへのコンサルや、「
らむね的通販生活」などのサイト運営、セミナーでの講師活動などを行っています。ですが、そういう仕事が少ないときは、どうしても「よーし今月はアフィリエイト強化月間じゃー」となりますね。
四家
あはは。正直ですね。
村山
でもそういうときに限って、グーグルの順位変動でアクセスが全然なかったりするんですよね(泣)。
四家
そして長年のファンは「らむねさん必死」とか分かっちゃったりして(笑)。
村山
必死キター!!とか(笑)。
忘れられないのが、ある新聞記者に取材されているときに、売り上げをそのまま言ったら、コーヒー吹かれて。
四家
失礼な!
村山
でもそのとき思ったのです。これで、「くやしい!見返してやる!」と、思ったら、奴隷だなと。この人にずっと笑われるような自分でいようと。どうしても右肩上がりにしたいじゃないですか、売り上げを。でもそうすると、結局は奴隷になっちゃうんですよね。
四家
あーいい話だなー。今回あえて話題にしませんけど、らむねさん、メディアにはいろいろひどい目にあってるじゃないですか。
村山
そうですね。でも、もうずっと前からいろんな目にあっているので、ネットで発言するというのはそういうことでしょと、覚悟はできています。叩かれているときは、ものすごくみんなが注目するんですね。だから、きちんとプレゼンテーションすればいいんです。もちろんそのときはツラいですけどね。たっぷりと。
四家
わかる人はわかりますからね。だいたい個人が楽しいことを貫くということの価値がわかんない人が多いですよね。大手メディアの人たちは。
「お金じゃない」ことこそが、やがてお金になる。つまり消費者の立場からの情報発信の社会的価値が認められる、ということではないかと思います。現在は、まだ過小評価だと思いますけど。
村山
なんかお金のメタボリック症候群に陥っている人が多すぎます。使わないものを持ちすぎようとするのは、結局はお金に虐げられているのだと思うんですよ。そういう人をたくさん見てきましたから。お金持ちなのに、お金に追われている。