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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

ブログと出会って会社を辞めました 「らむね流 ネット生活のススメ」(後編)

楽しみながら続けていくための「にんじん」、ありますか?

四家
「ワーキングマザースタイル」では、企業との付き合い方なんかも、みなさんで話し合って決めているんですか?
村山
私が方針を決めて、それをみんなに承認してもらっています。まだ時間的にも金銭的にも、スタイルビズの利益を「ワーキングマザースタイル」に還元する形になっているのですが、このサイトをきっかけにいただくスタイルビズの仕事も多いので、結局はビジネス的にもたいへん意義があると思います。
四家
いい関係ですね。そういうスタイルが理解できる企業とお付き合いしていけばいいんだし。
村山
企業ブログのプロデュースのお仕事をいくつかやっていますが、やっぱり自分の手でブログのテンプレートをちまちまいじっていないと、見えないことがありますからね。制作会社さんには煙たがられますけど(笑)。
四家
それはプロとして当然(笑)。けむたがられるくらいでないと。
村山
楽しむって一番人間にとってハイレベルなことだと思うんです。本当は。
四家
ほーんとにそう思います。楽するのと楽しむのって、時に逆ですよね。真逆。
村山
時に真逆、時にシンクロ。ブログは楽だから、楽しむ時間をふんだんにくれる。
四家
「あまり気追わず、楽しく」つて実はすごく重い言葉だと思います。だって多くの人が「あまり気追わず、楽しく」ができなくて、10年続かなかったんだから。ハイレベルなんですよ、楽しむって。
村山
ただね、これもそっと言いますが、「ワーキングマザースタイル」で言えば、とんでもない悔しさから端を発しているんです。復帰したら自分の席がなかったとか、現職出向だったとか。2月から復職したいと上司に電話したら「4月からにしてくれ」と言われたとか。あのときの砂を噛むような辛い気持ち、自分が待たれていないという現実。こんな気持ちを、後から続く人たちに決して味合わせたくない。
四家
そうか。ワーキングマザーって今の社会の問題点が集約されているのかもしれない。
村山
子供を産んでも働きたいという女性に誇りをもってもらいたい、周囲からの尊敬の視線をもらいたい。実はそんな負のエネルギーがあるんです。あの悲しみと悔しさがなければ、毎日のサイトの運営管理はできません。
四家
楽しさの裏に悔しさですね。もう、このサイトで意地でも楽しんでやるぞと。
村山
「らむね的通販生活」は楽しい楽しいでやっていますが、「ワーキングマザースタイル」の場合は、ちょっと違いますね。ひとりで気楽にやるのと、たとえ仲間とはいえ24人でひとつのサイトを運営するのでは、違ってきますね。
四家
でもどっちも大切なことは、続けていくことですよね。
村山
おっしゃるとおりです。継続していくために、自分にとっての「にんじん」を見極めることが重要ですね。これは企業のコンテンツにとっても言えることですが、にんじんを見極めたうえで、かつ、にんじんは変化していいと思います。
よく最初のコンセプトとずれていくと失敗のように言う人がいるでしょ。それは違うと思う。人間がやることは変化して当然だと思うんです。変化するって誠実の一表現だと思う。
四家
「○○も変わっちゃったよなー」とか言う人がいますけど、自分が成長できてないだけだったりするんですよ。ご自身でも変化したと思われますか?
村山
私の場合、変化するというより統合失調ですね。だからブログが増えていく。「うら@らむ」、「らむね的通販生活」、「ワーキングマザースタイル[wmstyle.jp]」…。
四家
統合失調(笑)。変化というより進化では、と言おうとしたのに。
村山
いま、準備しているのが3つくらいあります。
四家
やりますねえ。それでは最後に、この際ですから読者の皆さんに参加募集をどうぞ。
村山
「ワーキングマザースタイル」では、現在20代のスタッフを募集中です。スタッフには、1カ月に1度か2度、記事を書いていただければと思います。ブログをやっている方のほうが望ましいですが、ブログ未経験者であればゼロからお教えします。
四家
スタッフになると、どんな活動をするのでしょうか。
村山
スタッフのオフも頻繁に行われていますので、一度スタッフになると楽しくてなかなか辞められません(たぶん)。それと、マスコミの取材依頼もたくさん来ますので、有名になりたいという野望をお持ちの方などぜひ!
四家
これはチャンスですねー。読者の皆さんも、ご自身はもちろん、お近くの20代ワーキングマザーにぜひ教えてあげてください。もっと普通の人が野望持ったほうが面白いと思うので、ぜひ!
村山
それから、花には水を、妻には愛を、ワーキングマザーには自分の時間を。ぜひぜひに。
四家
ぜひぜひに。本日はありがとうございました。

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/02/28 11:00 https://markezine.jp/article/detail/802

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