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本気で活用したい人へ!ゼロからわかるアクセス解析導入・運用完全ガイド

複数サイトへ導入する際に行うべき10の業務
【リクルートのアクセス解析担当者が明かすノウハウ】

導入を円滑にすすめるためのツールやドキュメントを作成する

 導入をスムーズに進めるために必要な物は積極的に用意をしていきましょう。特に企業内の複数サイトで導入を進めていく場合は、これによって余分な工数の削減や、不満の解消が実現できます。ベンダー側で用意しているケースも多いので、その場合はそれらを積極的に活用していきましょう。

 また、使ってみて不満や要望があれば、ベンダーにお願いをして修正あるいは項目の追加をリクエストしてみましょう。自分達で作ってしまうというのも1つの手です。特に既に導入済みのツールから移行する場合は、それらツールの違いをまとめた資料は用意しておくと良いかもしれません。

 次回で、私が導入をスムースに進めるために作ってきた(あるいは作ろうとしている)資料の一覧、作ってきた背景、そしてサンプルを紹介いたします。参考にしていただければと思います。

間に入る(片方の肩を持たないようにしましょう)

 導入はなかなか思いどおりにいきません。例えばサイト担当者がベンダーに文句があるとしましょう。その内容が適切なのかを判断し、その上でベンダーへの伝え方も含め検討するのが責任者の仕事です。

 また、ベンダーからサイト担当者にお願いしたい事があっても、ベンダーという立場から言えない事もあります。そういった内容を責任者がくみ取って伝えてあげる必要があります。この辺は面倒が多い部分でもありますが、最終的には責任者が責任を取ることになる場合が多いので、細心の注意を払って導入を進めていきましょう。

簡易導入パッケージを用意する

 サイト担当者はレベルがさまざまです。過去にアクセス解析サービスの利用経験があり要件定義もできる凄い人もいたりする一方で、アクセス解析とはなんぞや? という人までさまざまです。ベンダーおよび責任者としてつらいのは、サイト担当者を選べないことです。別の人に変えてくれとも言えないと思います。

 レベルが低い人には、導入のためのパッケージを用意してあげましょう。言い換えると、要件を自由に考えてもらうのではなく、最低限の設定項目を判断してもらい、それ以外はいわゆる「普通のパターン」で導入するという事です。導入して使ってから、細かい要件は考えていくというやり方の方が結果的に活用に繋がる場合が多いです。

 レベルの高い人は自由に要件定義して貰っても良いのですが、あまりに広げすぎると全体のスケジュールに影響を及ぼすので、納期だけは守ってもらうようにしましょう。

導入の進捗や気づきを上司に報告する

 活動をちゃんと報告する事は大切です。予定どおりに進んでいるのか、どういう課題があるのか、それをどう解決したのか(あるいは解決しようとしているのか)を報告するという事は、課題に優先順位をつけるチャンスでもあります。また上司からのアドバイスももらえるかもしれません。もちろん、自分の活動を知ってもらい、評価に繋げるという目的もあったりはします。

 今回は導入時の責任者の役割ということで紹介をしてきました。導入後の役割もいろいろあるのですが、そちらに関しては今後の連載で紹介いたします。

 アクセス解析責任者というのは非常に重要かつ大変な役割です。しかし、1番多くのアクセス解析に関する情報が集まってくる場でもあります。もし会社でそのような役割が発生するのであれば、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 さて次回の連載では、私が導入を進めるために過去~現在の間に、作ってきた資料の一覧を紹介します。作成した背景、そしてサンプルなどもお見せする予定です。複数サイトの導入を行っている担当者にとっては、そのまま参考になる内容ですし、単体サイトの導入担当者にとっても、準備しないといけない事、気をつけないといけない事が見えてくるかもしれません。次回もお楽しみに!

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この記事の著者

小川 卓(オガワ タク)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/09/15 11:00 https://markezine.jp/article/detail/8036

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