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カリスマ店長・関口むつみのこれならわかる!集客の鉄則

第7回 ネットショップの「過剰な梱包」と「集客」の気になる関係

エコ発送の実例その2

 ここまでエコ発送についてお話しているのですから、当店がエコ発送していなければお叱りを受けてしまいますね。「楽raku」で扱っている商品は、陶器でワレモノですが、もちろんエコ発送を実施しています。サイト上で「節約エコ発送にご協力ください」と謳ったり、ご購入くださったお客様に許可を頂いて、ご自宅用に限り、緩衝材に新聞紙を利用させていただいています。下のWebサイトでは新聞紙などを利用した発送の手順を説明していますので、参考にしていただければ幸いです。

 エコ発送の際に注意しなければならないのが、お客様の気持ちです。イーストリートベーグルズのようにエコでありながら、お洒落に見せるなどの工夫が必要だと思います。実は、私が以前アクセサリーを購入した時、なんの告知もなく新聞紙がクシャクシャと緩衝材かわりに紙袋の中に入っていていたことがありました。正直不快な気持ちになったことを覚えています。プレゼントなどではなく、自分用に購入した商品でしたので、実際は何の問題もないのですが、お客様は楽しみに商品が届くのを待っているので、事前に梱包について告知があるのとないのとでは、お客様の受け取ったときの印象が違ってきます。使用済みのダンボールや新聞紙などを利用する場合は、あらかじめお客様にお伝えするようにしましょう。

 エコ発送でリユース梱包材を利用してコストが削減できれば、その分送料や商品価格でお客様に還元することができます。スーパーマーケットなどで実施されている、マイバックを利用するお客様にポイント還元を行っているお店を参考に、エコ発送にご協力くださるお客様には、ポイントで還元するという方法もいいかもしれません。

 こう考えると、アイデア次第でエコ発送はショップのブランドイメージ向上に繋がります。意識が高いとお客様から高評価をいただき、信頼できるショップだと思っていただければ、リピートにも繋がります。楽rakuにしても、開店当初から節約エコ発送を実施していますが、エコ発送に関してクレームを受けたことは一度もありません。逆に「ゴミが出なくていい」と、お客様に喜んでいただけています。共感してくださったお客様が、ご自身のブログに感想を書いてくださった時は、とてもうれしく思いました(ブログの掲載許可をいただいたのでご紹介します)。

 家庭ゴミは、家庭で努力しただけでは絶対に減りません。ネット利用者の増加とともにネットショッピングで発生するゴミも年々増えているのは事実です。今後もネットショップとその利用者は増えていくでしょう。ショップオーナーも一人ひとりが「地球環境のために、エコ発送を行っていこう」という意識を持たなければいけないと思います。

 最後になりますが、楽rakuは、チーム・マイナス6%に参加しています。京都議定書の目標を達成するための国民的プロジェクトです。ご興味を持たれた方はぜひホームページを覗いてみてください。

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この記事の著者

関口 むつみ(セキグチ ムツミ)

1974年東京うまれ。化粧品販売、2トントラックのルートドライバーなどの職を 経たあと、LAN設置工事や社内サーバ管理など行う。 2003年に知人のネットショップ構築を支援したことがきっかけで、インターネット通販に興味を持つ。2004年7月、開店資金5万円で、ブログを利用したネットショップ「和食器益子焼販売 楽raku」を...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/03/01 12:00 https://markezine.jp/article/detail/822

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