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カリスマ店長・関口むつみのこれならわかる!集客の鉄則

第7回 ネットショップの「過剰な梱包」と「集客」の気になる関係

 このままネットショップオーナーが意識改革をせずに、「過剰梱包=良い梱包」と思い込んで発送し続けると、せっかく実店舗のスーパーマーケットがレジ袋を有料化してゴミを削減してもあまり意味がありません。年々ネットショッピングの利用者が増えていることを考えると、このままでは「商品を買った時に発生するゴミ」は増え続けていくことになり、実店舗とネットショップを含めた商店全体で考えると、ゴミ削減は遅々として進まないのです。

 主婦の間では、「お買い物用のマイバックを持ち歩こう!」という声が広がっていて、レジで梱包をお断りしたり、梱包ゴミを自宅に持ち帰らないようにするといった努力をする人が増えてきています。けれどもネットショッピングの場合は、マイバックを利用することはできず、宅配便で自宅まで届けられるものなので、過剰梱包を断ることは難しいのが現状です。ですからネットショップの場合は特に、商品を販売する側がゴミを減らしていく必要があるのです。

 では、実際にエコ発送対策として、どのような方法があるのか考えてみましょう。私は下記の3R(スリーアール)の実施をおすすめします!

Reduce(リデュース=減らす) 
まず、そもそもその梱包が必要かどうかを考える。必要が無い部分は思いきって減らしてみよう。また、発送用の箱が商材に対して大きすぎると、どうしても緩衝材などで隙間を埋めなければいけないので、利用している箱が本当に適切なサイズなのか見直してみよう。

Reuse(リユース=再び使う) 
お客様の欲しいものは商品そのもので、梱包材やダンボールではないはず。だからご自宅用であれば、緩衝材に新聞紙などを活用することや、ダンボール箱自体も再利用のものを使用することができるか検討してみよう。

Recycle(リサイクル=再資源化) 
リサイクルされた梱包材や緩衝材を利用したり、お客様が資源ごみとして出せるような梱包材を利用することができるか、検討してみよう。

 言葉だけでは説得力がないので、実例を2ケース紹介しましょう。

エコ発送の実例その1

「傷つきやすい食品だからエコ発送は無理」ということは決してありません。例えばイーストリートベーグルズは、森美和子店長のアイデアで、とても素敵なエコ発送をされています。

 見ての通り、無駄な緩衝材は少しも入っていません。中央にある巻きダンボールの包みがクッションと仕切りの役目を果たしています。ショップオリジナルシールが巻きダンボールをお洒落に見せています。

 中を覗いてみると、巻きダンボールの中には、美味しそうなスコーンが入っています。巻きダンボールがクッションになりますのでスコーンは割れません。

 薄用紙(うすようし)を活用しています。一枚入るだけでとっても清潔で高級になります。お客様からも好評だと、森店長はおっしゃっていました。

 では次にお恥ずかしながら、私が店長を務める「楽raku」を実例その2として紹介します。

次のページ
エコ発送の実例その2

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この記事の著者

関口 むつみ(セキグチ ムツミ)

1974年東京うまれ。化粧品販売、2トントラックのルートドライバーなどの職を 経たあと、LAN設置工事や社内サーバ管理など行う。 2003年に知人のネットショップ構築を支援したことがきっかけで、インターネット通販に興味を持つ。2004年7月、開店資金5万円で、ブログを利用したネットショップ「和食器益子焼販売 楽raku」を...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2007/03/01 12:00 https://markezine.jp/article/detail/822

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