調査概要
昨今、モバイルの利用方法は年々多様化しており、「ケータイ白書2009」によるとパケット定額制加入率の上昇もあり、ウェブサイトの利用率は高まっているという。また2月に発表された「2008年(平成20年)日本の広告費」によると、モバイル検索連動広告の伸びは大きく、前年比200.0%とされている。
そこで、モバイルの検索実態について、すでに一般に浸透したと考えられるPC検索との比較調査を行った。今回の調査では、スクリーニング調査によるPC・モバイルそれぞれの検索利用率と、使用している検索エンジンとそれらの使用シーンについてまとめた。
調査結果サマリー
- モバイルの検索は未だ70%以上の人に利用されていない
- モバイルを中心に利用する人は全体の0.6%に過ぎない
- モバイルの検索の利用率は年齢が下がるに伴って上昇する
- 10代でもモバイル検索の利用率は50%以下
- PCの検索利用シーンとモバイルの検索利用シーンは、まだそれ程大きな差はない
調査対象
- 調査対象:10代~50代のPCの検索、モバイルの検索両方を良く利用する男女431人
- 調査期間:2009年7月7日~2009年7月9日
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査機関:株式会社ボーダーズ
スクリーニング調査
まず、本調査に先立ち、PCの検索、モバイルの検索、双方の利用者を特定するために、スクリーニング調査を実施した。
調査対象は、10代~50代の男女2406人。性別は男性:女性=50%:50%、年代別は10代:20.0%、20代:20.0%、30代:20.0%、40代:20.0%、50代:20.0%となっている。
PC・モバイルの検索のそれぞれの利用率
スクリーニング調査では、PCの検索・モバイルの検索を普段利用しているかを尋ねた。その結果、PCの検索・モバイルの検索を両方利用している人は24.5%、PCの検索を中心に利用している人は70.7%、モバイルの検索を中心に利用している人が0.6%、検索自体を利用していない人が4.2%となり、約75%の人たちがモバイルの検索をそれ程利用していないという結果が出た。まだまだモバイルの検索が一般に浸透していないのがわかる。
また、インターネット調査にも関わらず、全体の4%もの人がまだ検索を利用していないということも特筆すべき点だろう。