ショッピングモールサイトから自社サイトでの販売に切り替え
企業の創立記念や優勝記念の際に贈られるクリスタルの楯やトロフィーなど、ガラス彫刻による名前入り記念品を全国に通信販売する「ガラス工房アイリス」。このWebサイトを運営するのは株式会社コジマ。小島幸宏氏と奥様の恵子氏のお2人で経営にあたっている。
小島氏は2002年にそれまで勤めていた会社を退職し、「ガラス工房アイリス」を独立開業。大都市から離れているという地理的な条件から、おのずとインターネットでの販売に着目することになり、当初は、大手ショッピングモールサイトに出店した。しかし、思うような売上げに繋がらず、3年間ほどで撤退したという苦い経験もあったという。
「ショッピングモールサイトでは、ほとんどのお客様は安い商品を探す傾向があるようです。ひとつずつ手作業で彫っていくガラス彫刻は安易に価格競争に乗ることもできず、思い切ってショッピングモールサイト内のお店をたたみ、自社サイトで集客する方法に方向転換しました」
Webサイトのアクセス不振からGoogle アドワーズの導入を決意
Web サイトは「それまでパソコンに触れたこともなかった」という恵子氏が独学で1 から作りあげたもの。ショッピングモールサイトからの撤退後は、主に問い合わせ窓口に使っていたWeb サイトの改編に着手し、ショッピングカートなどの機能も充実させ、ネットショップとしての役割を強化した。
株式会社コジマのWebサイト
しかし、いざリニューアルしたものの、Webサイトへの訪問者はほとんどいない状況…。いくらインターネットを使い全国にプロモーションができるようになったとはいえ、ユーザーがその存在を知らなかったり、検索上位に表示されないことに、アクセスはもちろん、売り上げにはつながらない。まさに、八方ふさがりの状況だったというが、そんな時に知ったのが、「Google アドワーズ」の検索連動広告の存在だ。
「一時は本などで勉強し、検索結果での表示順位を上げようと対策を行ってみましたが、なかなか効果が出ませんでした。こうした対策を行うよりも、キーワードの選択や予算の調整をすれば確実に広告が表示されるアドワーズの方が、集客につながるはずだと考え、導入を決めました」
検索上位にサイトを表示させるSEO対策は、個人でもできるというが、実情はそう簡単とはいかない。高い専門知識や技術力が求められ、時間や労力を必要とする。小島夫妻の場合、普段の業務をこなしながら、SEO対策にも時間を割くのは現実的ではない。大企業ともなれば専任者を置いたり、代理店に委託するのも頷ける話だ。それよりは手軽・安価で始められ、確実に検索結果に広告が表示できる検索連動型広告を選ぶほうが賢明な判断といえるだろう。アドワーズはこのように、SEO対策を代行するという役割も担っているのだ。