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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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事例から読み解くユーザービリティ改善の勘所

MarkeZineを検証! ユーザビリティ改善大作戦


ユーザー視点がまだまだ足りない

 【改善ポイント 2  ユーザー視点でのカテゴライズができていないため、関連する情報を一緒に閲覧しにくい】

 ニュースサイトやWebマガジンの場合、掲載情報が非常に多く、情報のジャンルやテーマなども多岐に渡ります。例えば「ユーザビリティ」に興味を持っているユーザーの場合、ユーザビリティに関する記事を読んだ後に同じカテゴリから情報を入手したいと考えると思います。

 しかし、現状では、グローバルナビゲーションの「記事」部分をマウスオーバーしたときに表示される項目には、「入門」のようなターゲット別の分類と「ネット広告」「SEO/SEM」などの記事内容での分類とが混在しています。

 つまり、ユーザー視点でのカテゴライズができていないため、関心のあるカテゴリから情報を探すことが難しくなっていると考えられます。

 下図のように記事内容でカテゴライズして、よく閲覧されているカテゴリをマウスオーバーで表示されるメニューに入れるようにすると、関心のあるカテゴリからの記事の選択が容易になると考えられます。

記事内容でのカテゴライズによる表示メニューの改善例

 また、情報がきちんとカテゴライズされていればカテゴリ別のRSS配信も可能になります。RSSをテーマ別や著者別に取得することができれば、RSSリーダーの利用者は、関心のある情報を関連付けて入手することが可能になります。

 さらに、記事の下の関連記事のリンク部分では、現状ではページの記事内容との関連があまり見られないコンテンツへのリンクも張られています。

 ユーザーの閲覧行動として、ページの上から下へと記事を読んでいくため、記事下の関連情報エリアは他の記事との関連性をアピールするために非常に役立つエリアです。

 このエリアから記事内容と同カテゴリの情報へ移動できないのは不便ではないでしょうか。移動先の記事内容をリンクタイトルからきちんと把握できるようにし、記事同士の関連性をユーザーが認識できるようにするとよいでしょう。

記事カテゴリとの関連を考慮した関連記事リンクの設置

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本文量のバランスが悪い場合がある

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この記事の著者

矢野 絵美(ヤノ エミ)

中央大学大学院理工学研究科で感性工学を専攻。修了後、株式会社ミツエーリンクスに入社。現在はWebアナリストとして、アクセスログ解析やユーザビリティに関するサービスを担当している。これまでに、80社を超える大手企業サイトの診断・コンサルティングを実施している。
日本感性工学会 会員。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/03/21 00:09 https://markezine.jp/article/detail/872

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