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滝井秀典のすぐわかるキーワードマーケティング入門

ニッチなキーワードで勝負「集客を独占するキーワード戦略」


「地名」を利用したキーワード戦略でシェアを独占

 私のクライアント、千葉で造園業を営む「新美園」さんは、非常に写真のセンスが良く、かつ「コンバージョンの取れるホームページの3原則」を見事に実現し、とても素晴らしいサイトを運営している。新見さんの商売としてのキーワードは、「千葉 造園」「千葉 植栽」などの「地名+サービス名」の典型例だ。こういったキーワードの場合は、月間検索数はだいたい多くても100~500件といったところで、はっきり言って実に小さなキーワード市場なのだが。

 このようなケースはもう、検索している人は全員見込み客だ、と断言してもいい。クリック率30%、コンバージョン率5%も十分あり得る。つまり、キーワードマーケティングにおける「クリック率10%、コンバージョン率1%」の原則は、「地域名+サービス名」の場合は例外的に反応率が極端に上昇するわけだ。

 新美さんのケースだと、「千葉 造園」というキーワードは、月間検索数は多くても500件前後だ。しかし、「地域名+サービス名」は、例外的なクリティカル・キーワードなので、「クリック率30%・コンバージョン率5%」をあてはめると、このキーワードだけで月間に7件~8件の反応がとれる計算になる。

 さらに、こうした地域サービス業をとりまとめる「地域サービス仲介サイト」は、実は大変に検索エンジンビジネスに向いている商売だ。リフォーム、太陽光発電、引越しなど…。これらのキーワードは、地域名がプラスして検索されることが非常に多い。ビッグキーワードとともに、全国の地名を網羅したキーワード戦略を取れば、マッチングサイト起業も成功する確率は高いはずだ。

 ポイントは、「高額商品」「どこに連絡すればいいかわからない」「いくらかかるかわからない」といった商売。私が手がけていたペットビジネスも、ビジネスモデルはこういった仲介サイトだった。マッチングサイトビジネスは、まだまだ需要が満たされていない市場も多い。ぜひキーワード戦略を駆使して参入を検討してみると良いだろう。

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この記事の著者

滝井 秀典(タキイ ヒデノリ)

日本大学芸術学部卒業。株式会社キーワードマーケティング研究所 代表取締役。 インターネットで検索されるキーワードの投資対効果を瞬時に見分けられる「言葉の研究家」。広告代理店事業、データベースマーケティング会社を経て独立。起業後わずか3ヶ月でペット関連事業のネット通販サイトを業界売上日本一にする。現在は、自ら「売れるキーワード」を発掘し、年...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/03/14 10:28 https://markezine.jp/article/detail/877

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