インターネットで顔を出す意義
――それにしても、顔を出しまくっていますね(笑)。
顔を出している理由は2つあって、1つは覚えてもらえるのと、もう1つは他の人がやっていないからです。日本はネットで顔を出さない文化がありますけど、平然と顔出しすることで読者に覚えてもらえます。そのおかげで街を歩いているときに「ココロ社さんですよね?」と声をかけられたことが5回くらいあります。電車の向かいの席から突然呼ばれた時はさすがに照れましたけど(笑)。
――それはすごい!そんなブロガー他にいませんよ。
顔は出せば出すほどいいです(キッパリ)。私はイケメンではないですけど、見慣れてくると家族のような感覚になって好きになってしまうんですよ。色んな表情をアホみたいにたくさん載せるのがポイントです(笑)。
――顔出しすればモテると(笑)。
そうですね……女の人から声をかけてもらうことも多いですね(笑)。これだけ自分の情報を出しておくと、会った時にブレがないですから。特に顔に自信の無い人ほど出すべきです。ブロガーの方から「私も思い切って顔を出して良かったです」と言われたことも何度かありますよ。
――勉強になりました。ところでブログが人気になったきっかけは何でしたか?
「キモイ男性の攻撃をかわす法」という記事をアップした時です。友達がコメント欄でからまれていて、なんとかしてあげたいと思って書いた記事です。特に狙って書いた訳ではないのですが、アクセスが爆発したのでこの路線で書けばいいんだと分かりました。そこからは外してないですね。
人気の記事は、はてなブックマークで取り上げられて、ニュースサイトで一気に広まっていくんですよ。紹介して頂いてありがたいと思っています。
――「キモイ男性の攻撃をかわす法」はじめ、ネット社交術シリーズは作りこまれていて面白いですね。プロフィール写真の載せ方や答えるのが面倒なバトンをかわす方法は最高でした(笑)。
ふふふ。ネット社交術は誰にも言わず1人で実行していたのですが、意外に需要があることに気付きまして(笑)。笑えて実用的なのが大事なんですよね。笑えるだけ、実用的なだけではダメなんです。本当は笑えるだけでいいと思うんですが、それだと人気が出ないから、しぶしぶ実用的にしてるんですけど。
念願かなって書籍も執筆、人気ブロガーになるための秘訣
――ブログが人気になって、雑誌やウェブ連載の話がきたり、本も出されたとか?
本当に驚きましたね! そういう話が来るように頑張ってたんですけど、本当にオファーがきて戸惑ってしまいました(笑)。特にCAREERzineの連載は、編集者の方から「ビジネスの記事を書いてください」と言われ、ビックリしました。私のブログを読んで、まさかビジネスの執筆依頼をされるとは(笑)。
声をかけて頂くのはありがたいですね。それで頑張って本を出すことができたのですが、その本を最近まで本屋に見に行けなかったんですよ。
――え~! なぜですか?
誤字脱字があるんじゃないかと思って恥ずかしくて(笑)。自分の本は緊張してなかなか見に行けないんですよ。自己顕示欲が強いくせに小心者なんです。その狭間でいつも葛藤しています。
――ははは。ところでココロ社のブログがウケている理由は何だと思いますか?
かろうじてお役立ち記事の形になっているからだと思います。ただ単なるお役立ち記事では埋もれてしまうので、そこに笑える小ネタなどを入れて個性を際立たせているからだと。読者が忘れようとしても忘れられない仕組みになっているので(笑)。
――ズバリ、人気ブロガーになるには何が必要ですか?
恥じらいを捨てることと、マーケティングをすること、この2つですね。自分の情報は顔や性格を含め、出せば出すほどいいです。あと人気ブロガーになりたいなら、コメントは全部読んで人気の記事はどこが良かったのか自分なりにまとめて分析することです。必ず読者の声を聞いて、記事に反映させる。これを繰り返して自分のスタイルを作り上げれば、人気ブロガーになれるはずです。
――なるほど、かなり計算されますね。では今後ブログでやってみたいことはありますか?
最近守りに入ってきているので、読者が完全にドン引きするような記事も書いて行きたいですね。それで、そういう記事も面白いと思うように麻痺させて、読者を教育したいです。四次元ブロガーらしく、クレイジーな世界に引きずり込みたいと思っています。
――それでは最後に、ココロ社さんにとってブログとは何ですか?
自己顕示欲を満たすツールですね。10年くらい文章を書いてきてずっと有名になりたいと思っていたので、本も出せて自己顕示欲が満たされました。いつでも好きなことを手軽に発信できて夢もかなう、ローリスクハイリターンな素晴らしいツールだと思います。
――今日はありがとうございました!
