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本気で活用したい人へ!ゼロからわかるアクセス解析導入・運用完全ガイド

アクセス解析運用業務を効率化するポイント(前編)
【リクルートのアクセス解析担当者が明かすノウハウ】


アクセス解析の運用業務:リニューアルや新規サイトOPENのスケジュール把握

 これは導入時にお手伝いをしたり、運用ルールを伝えたり、もし導入にベンダーがかかわるのであればそのスケジュール調整のためにも必要です。また、導入の際には一定のルールを設けることをオススメいたします。

 例えば「サイトがカットオーバーする半年前には連絡をしてもらう」あるいは「アクセス解析に関する担当者を1人決めていただく」などの最低限のルールは設けておきましょう。

 また社内でのお金のやりとりが発生する場合もそのルールを決めておきましょう。

 「複数のサイトでの導入・運用を行う場合は、全体管理をする側が費用を一括でベンダーや代理店に支払いをし、社内で各サイトの担当者に請求をする」などと最初に決めておくと、後々にもめ事の火種を1つ減らすことができます。同じようにサイトが閉鎖するタイミングに関しても把握はしておきましょう。運用上大きなタスクはないのですが(タグを外すだけなので)この後に説明する「PV読み」に影響が出てきます。

アクセス解析の運用業務:PV読み

 利用しているアクセス解析サービスがPV課金の場合にのみ発生する運用業務です。無料のツールあるいはPVに依存しない料金であればそれ程、気にする必要はありません。

 PV読みとは、月ごとのPV状況を把握し、今後の未来についても予測を立てるという業務になります。この把握をできる限り正確に行うためにも、前述のサイトのカットオーバー情報は必要です。

 なぜ、このような予測をしないといけないか? それは、PVによって支払いが決まるからです。有料アクセス解析サービスの導入を行う場合、通常は半年~複数年契約になります。そのため、アクセス解析利用料の決裁申請を取るためには、未来を見越した予測を行う必要があります。この業務を正確に行えれば行うほど、決裁申請の額と実際の額がズレずに済み、期末の追加申請や返却が必要無くなります。

 ただ、正確にPVを読むのは非常に難しいです。新規サイトは何がヒットするかわからないし、世の中の流行り廃りや景気によってPVは変わってきます。頼るデータは過去実績と季節トレンドになります。

 毎月の数値を予測し、翌月の始まりにその数字を見返し、修正を加えて、精度をあげていきましょう。お金に絡んでくる部分なので大変ですが重要な運用業務の1つです。

 次回はリストの残りの項目を紹介いたします。なかなか地味な部分ですが(笑)、そういった部分もしっかり書くというのがこの連載の特徴でもありますので、おつきあいくださいませ。次回もお楽しみに。

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この記事の著者

小川 卓(オガワ タク)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2009/12/14 17:11 https://markezine.jp/article/detail/9060

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