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滞在時間は長ければ良いというものではない

 ページごとの滞在時間も注視すべきポイントです。例えば製品・サービスを紹介するページと、トップページから製品・サービスページに至るまでのプロセスにあるページで、滞在時間を平均して考えてしまってはダメです。

 プロセスのページでは、ボタンさえ押してくれれば良いわけですから、スピード感が大事になります。時間がかかっていない方がよいです。逆に商品・サービスの告知ページは長く見られていた方がよいわけです。そこを区切って見なければいけません。

 それをサイト全体、あるいはディレクトリ単位で見て「滞在時間が伸びましたね」と喜んでいては問題の把握ができなくなってしまいます。長ければ良いという話ではないのです。

 製品・サービスページにしても、「こんなに長く見てくれたから良い」ではなくて、「自社商品を把握してもらうために90秒は滞在時間が必要」というのを決めておくべきです。商品がAからDまであって、どれか1つの商品のページだけ滞在時間が著しく短ければ、ページ構成が分かりにくかったり、何か問題があると想定されます。そのページが改善の対象になってくるわけです。

新規/リピートの対比で初心者に分かりやすいかを見る

 次に、新規の訪問とリピートの訪問の比較をしてみましょう。例えばこちらは不動産情報サイトの物件検索ページのデータになります。

 新規訪問とリピート訪問の直帰率に大きな乖離があります。つまり、一度検索したリピートユーザーなら、経験を元に離脱せず検索してくれる確率が高いという仮説が成り立ちます。それでも、リピートユーザーでも18.59%も直帰率がありますので、やはり問題がある可能性もあります。

 ともあれ、特に新規ユーザーにとって、物件検索ページが不便なんじゃないだろうかという仮説も考えられます。パッと見て使いにくいと思われたら、「物件検索ならほかの会社もあるから、このサイトでやらなくてもいいよね」ということになってしまうわけですから、検索ページの改善が必要と判断できます。

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レポート作成時には「視覚化」「施策の履歴」に気を配る

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/01/22 20:57 https://markezine.jp/article/detail/9236

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