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実況中継!アクセス解析選定セミナーレポート

今、明らかにされるリクルートの社内レポート運用法
【実況中継!アクセス解析選定セミナー】


リクルートのレポートを紹介~競合比較レポート/全体把握レポート/キーワードレポート

 実際のレポート事例をお話したいと思います。サイト掲載用の画像は、ご用意することができないのですが、どのようなレポートを作成しているかの説明をさせてください。

 まず、競合比較レポート。弊社の展開しているビジネスと同じようなサービスを展開している他社のサイトを比較するために、アクセス解析のデータと外部データを使ってレポートにしています。

 自社と他社を比較するため、自社のアクセス解析ツールの数値と、外部データを参考値として使っています。これは、自社のサイトが昨年と比較してPV数が20%増えていたとしても、それは市場の傾向として増加傾向であって、他社のサイトが50%増えていたら、他社のサイトよりも伸び率が悪いということが分かります。

 自社内に留まらず、競合サイトとの立ち位置を把握しておく事は非常に大切です。

 2点目が全体把握レポートになります。SEO、リスティング、アライアンス、プロモーションといったように、集客施策ごとの流入をまとめています。時系列の数字と、集客の比率が一目で分かるようになっています。

 同じように流入経路別に成果となるページがどれくらい踏まれたかグラフ化しています。「ある集客施策は、集客が多いにもかかわらずCVRが低い」といった事実が、こういうレポートを出すことによって見えてきます。さらに時系列で出すことによって、季節トレンドを把握することもできます。

 3点目はキーワードレポートです。アクセス解析のRAWデータを落としてきて、別のツールに取り込んで作成するレポートになります。

 期間、検索エンジン、検索キーワード、を組み合わせて、どれくらいの流入、申し込みや資料請求といった成果があったのか分析できるツールになっています。キーワードごとにSEOとリスティング別の流入数・コンバージョン数が見えるようになっています。

 アクセス解析ツールからも同様のデータを出せますが、これだけのデータをそろえるには、3つか4つの操作が必要になってしまいます。集客担当者にとっては、アクセス解析ツールを1から覚えなくても、このツールさえ使えば欲しいレポートを簡単に出すことができます。RAWデータを取り込んで分析するツールを作るには、やはりコストと時間がかかってしまいます。すべての企業でできることではないと思いますが、こういう形のレポートを作っているということは覚えておいてください。

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リクルートのレポートを紹介~キャンペーン効果比較レポート/サイト別詳細レポート/集客詳細レポート

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/01/22 20:56 https://markezine.jp/article/detail/9237

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