Step2:ブログコチコミデータを元にターゲットの明確化/キーワードを最適化
次に、共起語【注】を見ることで、バレンタインにどのようなニーズがあるのかを検証する。バレンタインの場合、まず思いつくとともにキーとなるのは、女性から男性に送る、いわゆる“本命用チョコレート”の商品展開であろう。 しかし、本命用チョコレートは、大手百貨店やゴディバのような有名ブランドなどに対抗していくのは非常に困難である。そこでブログクチコミを用いて、バレンタインにおいて他にどのようなユーザーニーズがあるのか、共起キーワードを見ることで模索しよう。
【注】共起語とは検索キーワードを含む文とその前後2文、合計5文を時系列で解析、その時期にキーワードと共に語られた言葉を指す。
「関連度」とはきざしカンパニー独自のアルゴリズムで算出された値。

図2のピンク色になっているキーワードから、逆チョコ、義理チョコ、友チョコなど、「本命チョコ」以外のニーズが、かなり高いことが分かる。さらに、青色のキーワードから、クッキー、ケーキなどもチョコレート以外のお菓子のニーズとしてあることがわかった。
そこで、ターゲットペルソナをキーワードに応じ次のように変え、それに応じて高級なお菓子から安価なお菓子や面白い雑貨などにマーチャンダイジング戦略を変更することも考えられる。
(例)
「逆チョコ」というキーワードより→「彼女などに送る男性ユーザー」
「友チョコ」というキーワードより→「同性友達に渡す若い女性ユーザー」
このように、ブログクチコミからターゲット策定、そして商品展開を決定していくことがポイントである。
さらに、共起キーワードを特集名や記事内におけるキーワードに利用する。特集名に「逆チョコ」「友チョコ」「義理チョコ」などのキーワードを入れるのはもちろん、記事内にそれら最注力ワードを入れ込み、さらに選定した商品の訴求ポイントを記載していく。このプロセスは前回の記事と同じである(前回記事:ユーザーの生の声にはユーザーニーズが隠れている 【ブログクチコミをマーチャンダイジングに活かす】)
