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日本に自動入札ツールは根付くのか?
日米リスティング広告運用の違い

広告代理店はどこに存在意義を求めるべきか

 ── 広告主側のリスティング運用能力が上がれば、広告代理店の存在意義が少なくなると予想します。その中で欧米の広告代理店はどのようなサービスを提供することで付加価値を出しているのでしょうか。

 これまでとは異なり、リスティング広告の成果を最大化させるためには単体での施策を講じるだけでなく、他の施策とのシナジーを考慮する必要があります。マーケティング全般に言えることですが、企業のキャンペーンにおけるそれぞれの施策と連携し合うことによって初めてそのキャンペーンを成功に導くことができます。それは、

  • SEO(サーチエンジン・オプティマイゼーション)
  • ソーシャルメディアマーケティング
  • モバイルマーケティング

 などです。

 以前まではSEM専業であった欧米の代理店は、専門部署を新たに構築しデジタルマーケティングエージェンシーへと転換しました。これらの施策を統合したホリスティックアプローチを提唱してクライアントに対してデジタル領域全般にわたるマーケティングソリューションを提供することにより付加価値を出しています。

 ── 欧米に比べると、日本の広告主のリテラシーはまだまだ低いと感じますが、欧米流のリスティング広告運用は日本でも根付いていくのでしょうか。

 実際に欧米の担当者と働いた経験から、彼らと比べて日本の広告主や代理店の取り組みは非常に緻密であり、その要望はとても高いということが分かりました。また、日本は欧米のような「オートメーション」を追及するだけはなく自動化に取り組みつつも、成果を高めるために手をかけることは惜しみません。これは文化的な背景も関係していると言えるでしょう。当面は良い意味でそれぞれの路線を進むことが想定されます。

 ただ、日本のリスティング広告のビジネスモデルがこれまでのコミッションモデルからフィーモデルへ転換した場合国内でも企業ごとに運用形態が大きく異なることが予想されます。それが欧米式なのかはまだ分かりませんが、各社が収益性を高めるための独自のアプローチを展開することが考えられます。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2010/02/09 11:00 https://markezine.jp/article/detail/9354

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