簡単!~サーバの専門知識がいらない
専用レンタルサーバとなると、利用者側にOSレベルでサーバを操作するコマンド操作などの知識が求められる。一方、共有レンタルサーバのよい点は、サーバの操作をWebのコントロールパネル画面で行うため、コマンド操作が不要なことである。さくらのマネージドサーバ Atomプランにもこのコントロールパネル機能が搭載されている。
小規模のWeb制作会社では、デザイナーとディレクターは数名いても、サーバの専門技術を持つスタッフは少なく、多くの場合が兼任なのではないだろうか。ましてや、クライアント企業では皆無に近い。そのため、コントロールパネル画面があれば専門的な知識を必要とせず、サーバ管理が可能となる。
さて、本稿の執筆にあたり、翔泳社のイベント「MarkezineDay2010 Spring」の告知を目的としたWebページの制作を任されたという想定で、さくらインターネット社が用意したさくらのマネージドサーバ Atomプランのサーバに設置すべく、コントロールパネルを利用してみた。
今回は、告知ページをサブドメイン下に設置し、その領域のみ利用できるFTPアカウントを発行し、サイトのHTMLファイルなどを設置するまでの作業を行った。1台のWebサーバで複数のサイトを運営する場合、サイトのブランディングなどの目的で専用のドメインを用意し、さらにそのサイトの関係者のみが利用できるFTPアカウントを発行するケースはよくある。
コントロールパネルではこうした操作をサーバのOSのコマンドを使わずとも設定できる。ちなみに筆者は、Web制作において主に企画や進行管理などを担当する立場なので、サーバの専門技術者ほどのOSの知識はない。
まずは、初期アカウントでサーバにFTP接続し、今回の告知ページ向けのサブドメインを割り当てるフォルダを作成し、コントロールパネルにログインした。
利用感レポート~充実したオンラインマニュアル
コントロールパネルのトップページには、使い方がわからないユーザーにとって目に入りやすいように「サポートオンラインマニュアル」「よくある質問」のボタンを目立たせている。さくらのマネージドサーバ Atomプランには無料の電話サポートがついているものの、平日10時~18時と対応時間が決まっている。トラブルは時間に関係なく発生するので、こうしたドキュメントは頼りになる。
コントロールパネルは文字ベースのシンプルな構成で、左側のメニューで目的の操作画面を呼び出せるようになっている

オンラインマニュアルのトップページは下図に掲載されている。「さくらのマネージドサーバ」をクリックするとマニュアルが参照できる。

「よくある質問」では、質問に関するキーワードや文章を入力して、目的の回答を探せる
