ユニセフとネットマーケティング
ユニセフは、今、募金を集めるために、ネットをどのように活用しているのだろうか。これが最近の疑問である。
ユニセフとは、国際連合国際緊急児童基金のこと。世界の困っている人々を助けるための慈善団体である。黒柳徹子や、オードリーヘプバーンが親善大使をやっていた。新聞広告やテレビコマーシャルも多い。
募金を集めるというのは、「人々の感情(エモーション)に訴えて、商品もサービスも渡さずに、お金だけもらう」ということで、これはものすごく難しいことだ。
ユニセフは、すごく売りにくい商品を売っている会社と同じだ。だから、ユニセフの広告やCM、ダイレクトメールは、すごくよくできている。ウチにも時折、DM(ダイレクトメール)が来るが、何気ない子供の写真からスタートして、最後には今すぐにでも募金しないと人でなしであるかのように、緊急性を高めていく。そこらの通販会社のDMではかなわないぐらいの緻密な構成だ。
ユニセフの主なコミュニケーション媒体は、新聞広告とダイレクトメールであるようだ。Yahoo!のバナーにユニセフの広告が出ているのも、ユニセフのアフィリエイトも私は、見たことがない。ネットにはあまり力を入れていないのかもしれない。
ユニセフは、ロングテール理論を利用しない手はない
その方針はわからないでもない。「世界の恵まれない人たちに募金をする」というメンタリティは、「新聞を真面目に読む」、「来た手紙を開いて読む」とちうメンタリティに相性が良さそうだからだ。
一方、ネットサーフィンをしたり、掲示板やSNSに興じるモードと、ユニセフに募金をするモードとは縁が薄そうだ。つまり、新聞やDMということである意味、見込み客の絞り込みを行っているのであろうか。
だが、私は、募金やチャリティのたぐいは、ネット・マーケティング、特にロングテールと大変に相性が良いと考えている。ユニセフは、ロングテール理論を利用しない手はない。
編集部注:本文中に、タイトル、本文中に多少過激な表現も含まれておりますが、あくまで表現上のレトリックとなります。ご了承ください。