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村中明彦の営業いらず!売上直結の最強Web成約術

ロングテールはチャリティで使える理論である(後編) - 第5回


マーケティング業界でもてはやされている「ロングテールの法則」。筆者は、ロングテールの法則はビジネスではなくチャリティでこそ有効なのではないかと考えている。後編では、その実装方法について述べていく。(前編はこちらへ)。

ユニセフとネットマーケティング

 ユニセフは、今、募金を集めるために、ネットをどのように活用しているのだろうか。これが最近の疑問である。

 ユニセフとは、国際連合国際緊急児童基金のこと。世界の困っている人々を助けるための慈善団体である。黒柳徹子や、オードリーヘプバーンが親善大使をやっていた。新聞広告やテレビコマーシャルも多い。

 募金を集めるというのは、「人々の感情(エモーション)に訴えて、商品もサービスも渡さずに、お金だけもらう」ということで、これはものすごく難しいことだ。

 ユニセフは、すごく売りにくい商品を売っている会社と同じだ。だから、ユニセフの広告やCM、ダイレクトメールは、すごくよくできている。ウチにも時折、DM(ダイレクトメール)が来るが、何気ない子供の写真からスタートして、最後には今すぐにでも募金しないと人でなしであるかのように、緊急性を高めていく。そこらの通販会社のDMではかなわないぐらいの緻密な構成だ。

 ユニセフの主なコミュニケーション媒体は、新聞広告とダイレクトメールであるようだ。Yahoo!のバナーにユニセフの広告が出ているのも、ユニセフのアフィリエイトも私は、見たことがない。ネットにはあまり力を入れていないのかもしれない。

ユニセフは、ロングテール理論を利用しない手はない

 その方針はわからないでもない。「世界の恵まれない人たちに募金をする」というメンタリティは、「新聞を真面目に読む」、「来た手紙を開いて読む」とちうメンタリティに相性が良さそうだからだ。

 一方、ネットサーフィンをしたり、掲示板やSNSに興じるモードと、ユニセフに募金をするモードとは縁が薄そうだ。つまり、新聞やDMということである意味、見込み客の絞り込みを行っているのであろうか。

 だが、私は、募金やチャリティのたぐいは、ネット・マーケティング、特にロングテールと大変に相性が良いと考えている。ユニセフは、ロングテール理論を利用しない手はない。

編集部注:本文中に、タイトル、本文中に多少過激な表現も含まれておりますが、あくまで表現上のレトリックとなります。ご了承ください。

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この記事の著者

村中 明彦(ムラナカ アキヒコ)

日本唯一の「お客様の声、事例」の制作、コンサルティング会社カスタマワイズを経営。「商品の価値を本当に説明できるのは売った人ではなく買った人」を信条に、エンドユーザーにインタビューし、それを営業ツールにまとめるメソッドを確立。「事例をWeb掲載しただけで800万円成約を獲得」、「取引先の社長の前で事例を朗読しただけで3,00...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/04/05 13:51 https://markezine.jp/article/detail/969

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